北陸 25日から今季初の本格的な黄砂飛来か 花粉も大量飛散 注意点や対策は

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2025年03月23日 11:38  日本気象協会

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日本気象協会

北陸 25日から今季初の本格的な黄砂飛来か 花粉も大量飛散 注意点や対策は

25日(火)は、北陸地方にも広い範囲、かつ濃度の高い黄砂が飛来するおそれがあります。今シーズン初の本格的な黄砂の飛来となります。車や洗濯物が汚れるおそれがあます。また、スギ花粉の飛散のピークを迎えており、花粉症の方は「黄砂」+「花粉」で症状が悪化する場合もあります。最新の情報に注意し、黄砂の濃度の高い時間帯は外出を控えるなどの対策が必要です。



●黄砂とは


黄砂とは、中国大陸内陸部の砂漠地帯で、風によって巻き上げられた土壌・鉱物粒子が偏西風に乗って日本に飛来し、大気中に浮遊あるいは降下する現象です。

黄砂は、4月を中心とした春に最も飛来しやすく、自動車や洗濯物に汚れが付着するほか、高い濃度のまま飛来すると、視程の悪化により大きな交通障害をもたらすことがあります。また、花粉症の症状が悪化したり、呼吸器疾患をおこすことがあるなど、健康面への悪影響が指摘されています。

今日23日(日)の段階で、大陸に発達した低気圧があり、中国大陸の内陸部では等圧線の間隔が混んで風が強まっている所があります。この風で巻き上げられた黄砂が低気圧の東進とともに日本付近へ飛来してくることになりそうです。


●25日朝には広範囲に黄砂飛来 ピークは25日午後か


北陸地方では、25日(火)未明から26日(水)にかけて、広い範囲で黄砂が飛来するでしょう。特に25日(火)午後は、北陸地方にも濃い濃度の黄砂が飛来し、黄砂のピークとなりそうです。26日も広い範囲で黄砂が予想され、濃い濃度の黄砂の飛来する所もありそうです。

なお、23日(日)午後〜24日(月)明け方にかけても、一部で薄い濃度ですが、黄砂が飛来する可能性があります。最新の情報に注意してください。


●黄砂飛来時の注意点や対策は


屋外では車や洗濯物などに黄砂が付着するなどの影響が予想されます。黄砂は硬く角ばっているので、車に付着した場合は布などで拭いて落とそうとすると、細かいキズが付いてしまうことがあります。こまめな水洗い洗車や高圧洗浄での洗車が良いでしょう。また、晴れていても洗濯物の外干しは控え、室内で干すようにしましょう。

人への影響としては、花粉症が悪化したり、目や鼻、皮膚などのアレルギー症状との関連が報告されています。また、呼吸器や循環器に疾患のある方は症状が悪化することがあるとされており、特に注意が必要です。外出の際はマスクを着用し、特に黄砂の濃度の高い時間帯は外出を控えた方がよい場合もありそうです。


●花粉も飛散ピーク 25日や27日は「極めて多い」予想も


現在、北陸地方ではスギ花粉の飛散のピークを迎えており、25日(火)は晴れて気温が上がり、南西の風も強まるため、花粉飛散量は各地で「極めて多い」予想となっています。花粉症の方は「黄砂」+「花粉」で症状が悪化するおそれがあります。

また、27日(木)は日本海を低気圧が進んで南寄りの風が強まり、いわゆる「フェーン現象」となる可能性があります。雨の降りだしの遅い新潟県や富山県では「極めて多い」予想となっており、雨の降りだしのタイミング次第では石川県や福井県も花粉の飛散量が多くなるおそれがあります。

28日(金)と29日(土)は雨が降り、花粉の飛散量が抑えられそうですが、その後、雨上がりとなると再び花粉飛散量が増えるおそれがあります。

北陸地方でのスギ花粉の飛散は4月になると徐々に落ち着きそうですが、ヒノキの花粉を含めれば花粉シーズンは4月前半頃まで続くと予想されます。

花粉症の方は、外出時はマスクやメガネを着用し、花粉を取り込まないようにしてください。帰宅時は、家の中に花粉を持ち込まないように、衣服や体についた花粉を払ってから家の中に入りましょう。また、うがいに加えて洗顔もしましょう。



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