
アニメ「ポケットモンスター」に登場するポケモンたちを4年かけて刺繍した作品が、SNS上で注目を集めている。縦102センチ、横80センチの布に、第5世代までのポケモンがぎっしりと刺繍され、その数600匹超。小学1年だった作者の息子も製作を見守ってくれ、今では5年生に。完成作品を「部屋に飾る!」と大喜びだという。
1ミリに4回針を通して…
投稿したのは、X名・ゆうさん(@MwSr61r29X40065)。糸を交差させながら×の形に刺していく「クロスステッチ」にのめり込み、36年。ポケモンの刺繍は10年ほど前、海外の人がブログで披露し、クロスステッチ好きの間で話題になった。図案はフリー素材。ゆうさん自身も「何だこれ!」と驚くとともにいつか挑戦してみたいと思い、2021年に始めたという。
一日の平均作業時間は4〜5時間。1ミリに4回針を通し、1ミリに×の形を作るという細かな作業をひたすら繰り返した。指定された糸通りに刺していく一方で、疑問を感じるところは、合う色に変更したという。「特に苦労したのは、頂点にいる幻のポケモンのアルセウスです。アルセウスだけは、白の布なのに、白系の糸を一目ずつで変えるグラデーションになっているんです。目が死にましたね(笑)」と説明する。
作業中は、ポケモンができるたびに息子が確認に来て、ポケモンの名前を教えてくれ、そんなやり取りも楽しかったという。
|
|
思わずじーーっと眺めてしまう作品
完成品は、ポケモンがぎゅうぎゅうに刺繍され、思わず好きなポケモンを探してしまうような作品に。ゆうさんのお気に入りは、下段。「ヒトカゲ、ゼニガメ、フシギダネ」「ヒノアラシ、ワニノコ、チコリータ」と各世代の御三家が並んでいるが可愛い。
「4年もかけてすごいと言われますが、30年以上続けていることで、日常で針を持つことが落ち着く事なので楽しいです。大変なのは、持ち運びが重いこと、刺繍する場所をとる事でしょうか。完成した時も息子が床一面に広げてじーーっと眺めていましたが、今も時々、額縁の前で眺めています。それを見るのも幸せな時間です」
(まいどなニュース・山脇 未菜美)
|
|