
多くの人が職場で「あの人のようになりたい」と憧れる瞬間を経験したことがあるでしょう。コミックエッセイ作品を描いている藤シロさんが、noteで公開した『暇と素直に言えるようになりたい話』という作品で、印象的な先輩社員との出会いを描いています。
仕事中には忙しい時間帯と手持ち無沙汰な時間が交互に訪れるものです。藤シロさんは暇になった時、「使えない人だと思われるのでは」という不安から、周囲にその状況を打ち明けられません。かといって暇と思われないために忙しいフリをするのは罪悪感にも苛まれてしまいます。
そんなやりきれない気持ちを抱えている藤シロさんの前に現れたのは、仕事のできるかわいい先輩でした。「めちゃくちゃ暇!仕事ない?」と、周りの同僚に自分が暇であることをあっけらかんと公表し、仕事がないかとたずねているのです。
その正直すぎる行動に、藤シロさんは衝撃を受けます。さらに、同僚から「暇?じゃあこれやってくれる?」と依頼された先輩は「貸ね!」と、快く引き受けます。この素直で前向きな姿勢こそが、仕事の能力の高さと社内での人望の厚さにつながっているのだと藤シロさんは気づかされます。
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藤シロさんは「自分には無理かもしれない」と思いつつも、「せめて暇だと正直に言える部分だけでも見習いたい」と考え、勇気を出して同僚に「何かお手伝いできることはありますか?」と声をかけるのでした。
仕事をしているとふと訪れる「暇な時の解決策」を授けてくれた先輩との出会いを描いた同作について、作者の藤シロさんに詳しく話を聞きました。
ーこのお話の後、藤シロさんは仕事中に時間に余裕ができた時、同僚や周囲の人たちにその状況を伝えられるようになりましたか?
以前よりは伝えたり、コミュニケーションを取ろうとしていました。私は転職を3回しているのですが、会社の雰囲気によって伝え方の工夫は必要だと思います。
ー「私暇です」という以外にも、「こういう人の真似をしたい」「こういうことができるようになりたい」と、思うことや人はありますか?
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あります!noteの方でそういった「真似したいこと」は今後描いていく予定です。
ーnoteのプロフィールでは、ご自身についてHSS型HSPだと公表されています。特性や特徴を教えてください。
一言で言うと刺激を求めるのに、刺激に弱い特性です。友達と遊んでいる時に、人混みの中にいると途中で体調が悪くなることがあります。だけど、ライブもイベントも好きでした。また、一人で過ごす時間が他の人よりも必要ですが、面白そうな誘いや仕事を断れずストレスを抱えることもあります。自分のキャパと特性を知るまではいろいろ悩みました。
ーnoteでは心穏やかに過ごしていきたいと書かれています。心穏やかに過ごすために、仕事の時に意識していることや気を付けていることがあれば教えてください。
「どうしていきたいか」をしっかり自分の中で決めておくことを意識していました。難しいですが、悩む事を減らすのが心の平穏につながるなと感じています。
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ー同じような悩みや特性を持つ方に向けて、職場での過ごし方について、メッセージをお願いいたします。
悩みは人それぞれだと思いますが、自分の特性を把握するのが大事だなと考えてます。寒い日には風邪をひかないように暖かい格好をするように、HSS型HSPさんは刺激を求めるけど弱いよ〜と心がけるだけで大分楽になりました。無理せず心穏やかな形を見つけていけるといいなと思います!
(海川 まこと/漫画収集家)
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