家庭環境などに課題を抱える子どもたちを応援COACH Dream it Real×NPOカタリバ、給付型の奨学金プログラム

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2025年03月24日 13:00  OVO [オーヴォ]

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OVO [オーヴォ]

家庭環境などに課題を抱える子どもたちを応援COACH Dream it Real×NPOカタリバ、給付型の奨学金プログラム

 ひとり親家庭や地方在住、外国籍に由来する家庭環境など、進学に不利とされる環境下にある子どもたちを対象に、給付型の奨学金プログラムがスタートした。COACH、kate spade new yorkブランド製品の日本における輸入・販売を展開する「タペストリー・ジャパン」 (東京)と、社会に10代の居場所と出番をつくる活動に取り組む「認定NPO法人カタリバ(本部:東京都中野区、代表理事:今村久美、以下カタリバ)」がコラボレーション。2024年10月からスタートした当プロジェクトでは、24人が受験支援のための奨学金を受け取った。今回新たに2025年4月から、8人が大学1年目の学費支援を受けることが決まった。

 昨年10月6日(日)には、同プログラムのキックオフイベントが東京・六本木のタペストリー・ジャパンのオフィスで開催された。 


 コーチのグローバルの社会貢献活動を担う組織であるコーチ財団(ニューヨーク)は、2008年の設立後、世界中の非営利パートナーと連携し、若者のための支援を行ってきた。これまでに、世界の非営利団体に6500万ドル以上を寄付し、2025年までに次世代への奨学金を5000人分を提供するコミットメントを掲げている。今回、日本で立ち上げた大学を控える高校3年生向けの奨学金プログラムは、ここ5年ほどで、世界中さまざまな国で展開してきたが、日本での実施は初めて。日本での展開に向けてパートナーとなったのがコーチの日本での活動パートナーとして5年目を迎えたカタリバだ。

 プログラム第1期として、まずは、2025年春に高校卒業後の進学を目指す高校3年生24人を対象に、受験までに関わる支援をスタート。その後、受験を終え進学が決まった生徒に対して、1年目の授業料(最長4年まで延長継続)を支援する。進学後の生活のみならず、全国に展開するコーチのストアでの就労経験やオフィスでのインターンシップなども見据えた支援を計画している。


 コーチのサポートメンバーとカタリバのスタッフ、奨学生たちが参加して行われたキックオフイベントでは、コーチ ジャパンのプレジデントであるエマヌエル・リュエラン氏による奨学金認定証授与式に続き、奨学生と大人たちのオープニングトーク、奨学生が目標設定や面接練習などに取り組むワークショップが行われた。カタリバ代表理事の今村久美氏は奨学生たちに、「皆さんは1期生なので、皆さんの成長を通して、この奨学金システムが10年後、20年後どうなっていくかを私たちも見ていくことになります。今後のチャレンジを楽しんでいってもらえたらと思っています」とエールを送った。

 キックオフイベント終了後、エマヌエル・リュエラン氏は、「達成したい明確な道 筋や目標を持っている生徒たちから大きなエネルギーや意欲を感じ、私も非常に刺激を受けた。これから奨学生の“旅”を追い続け、目標を達成するのを楽しみにしている。現在、コーチ財団は世界中で約 4000人へ奨学金を支援しており、2025 年までに 5000人に提供することを目指している。このプログラムを土台に、日本での奨学金システムの規模を拡大していきたい」と話した。


 タペストリー・ジャパン コミュニケーションズ&ソーシャルインパクトのディレクター 小池蘭氏は、コーチ財団としての今回の取り組みについて、「1941年にニューヨークで生まれたコーチ ブランドは、前向きさや勇気を掲げて、自分らしさを表現できることを後押しできる存在であり続けたいといった精神を受け継ぎ進化してきました。今後も、世の中の流れや動きに対して敏感に反応し、社会課題の解決にも取り組んでいくようなブランドでありたいと思っています。より多くの学生が夢を見続け、追い求める勇気を後押しするために、支援をしていきます」と話した。

 カタリバの今村氏は、「家庭環境に厳しいハンデがあったり、外国ルーツで既存の日本の奨学金システムではこぼれ落ちてしまったりするけれど未来の可能性はたくさん持っている、という子たちに、今回のシステムで奨学金をお渡しすることができることになり、とてもうれしい。家庭や学校のことなどで悩みを抱えていても、まっすぐ前を見て学び続けていれば、可能性が広がっていくということを思い続けられるように、私たちも支えていきたい」と話した。

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