「ごめんね、また明日ね」が最期の言葉に 野良猫との別れが導いた兄弟猫との出会い “猫と暮らせるマンション”に引っ越して…

1

2025年03月24日 14:30  まいどなニュース

  • 限定公開( 1 )

  • チェックする
  • つぶやく
  • 日記を書く

まいどなニュース

子猫時代…小さかったりきちゃん(左)と、そらちゃん(右)(画像提供:まーくんさん)

猫と暮らすことを長年夢見ていたX(旧Twitter)ユーザー・まーくんさん(@rikichanma)。しかし、住んでいたマンションでは猫を迎えることはできず、その願いはなかなか叶わないものでした。

【写真】5歳を迎えた2匹…凜とした顔つきがかっこいい、イケニャンになりました

それでも「猫とともに過ごしたい」という強い思いから、猫と暮らせる新しいマンションへの引っ越しを決意。そんな新生活のなかで出会ったのが、男の子の兄弟猫「りき」ちゃんと「そら」ちゃんでした。

お迎えしたとき、ふたりは生後7カ月。すくすくと成長し、現在は5歳を迎え、家族としての絆を深めています。

野良猫との別れが後悔に

新居での生活を始めた飼い主さんがインターネットで見つけたのは、里親募集の記事でした。そこに写っていたりきちゃんの姿に、心を奪われたといいます。

「とびきりかわいい姿に、一瞬で心を奪われました」

すぐに応募したものの、りきちゃんは人気の猫だったため、希望者が殺到。譲渡はなかなか決まりませんでした。しかし、どうしても諦めきれなかった飼い主さんは、毎日のように保護主さんへメールを送り続けました。

そんな頃、飼い主さんは「しろちゃん」という野良猫と顔見知りになっていました。時間をかけて触れ合ううちに、少しずつ距離を縮めていたといいます。

「ある日、しろちゃんが部屋に入りたそうにしていたんです。でも当時は猫と暮らせないアパート。『ごめんね、また明日ね』と声をかけることしかできませんでした」

ところが翌日からしろちゃんは姿を見せなくなり、必死で探し回ったものの見つからない日々が続きました。後に、車通りの多い場所で暮らしていたしろちゃんが交通事故に遭っていたことを知り、深い後悔に襲われたといいます。

「『また明日』と言ったのに、その明日は来なかった。猫も人も、明日のことはわからないんだと痛感しました」

この出来事がきっかけとなり、飼い主さんは「新しい家族に出会えたら、しろちゃんの分まで愛情を注ごう」と心に誓いました。その強い思いが保護主さんに届き、ついにりきちゃんを家族に迎え入れることが決定。さらに、りきちゃんにはお兄ちゃんであるそらちゃんがいることがわかり、ふたりを一緒に迎えることになりました。

お迎え初日の大はしゃぎと焦りの夜

お迎えの日、りきちゃんは大はしゃぎで家中を駆け回っていました。

「待ちに待った日だったので、妻とふたりでじゃらしを使ってエンドレスに遊びました」

しかし、夢中で遊び続けたりきちゃんが突然息を切らし、引きつけのような状態に。驚いた飼い主さんはすぐに近くの動物病院に電話をかけましたが、あいにく日曜日で休診。それでもなんとか先生と連絡がつき、状況を伝えることができました。

「環境が変わって必死になったんでしょう。『今度の家族には思いきりかわいがってもらおう』と、りきちゃんも張り切っていたのかもしれません」と先生は話してくれました。

幸いなことに、しばらく様子を見るとりきちゃんは次第に落ち着きを取り戻し、無事回復しました。

「迎えた初日に何かあったら、保護主さんにも申し訳が立たないと思うと本当に焦りました。無事でいてくれて、心からほっとしました」

りきちゃんは、天然でユーモラスな性格。自分でカーテンを開けてキャットタワーの最上段に登り、外をじっと見つめる姿は印象的だといいます。

「まるで石原裕次郎さんが『太陽にほえろ』でブラインド越しに外を眺めているシーンのようで、つい笑ってしまいます」

一方のそらちゃんはわんぱくで、壁紙を剥がすなどのいたずらも。怒られると甘えた声を出してすり寄ってくる姿に、思わず笑みがこぼれます。

「きっと、かまってほしいんでしょうね。怒っているのに、その姿を見るとつい許してしまいます」

ふたりはテレビの上もお気に入り。暖かい場所が心地いいのか、テレビの上でくつろいでいることもしばしばです。

ふたりとともに過ごす癒やしの日々

「猫たちのおかげで、毎日が本当に楽しくなりました」

仕事で疲れて帰宅しても、りきちゃんとそらちゃんがかわいく「おかえり」と迎えてくれることで、一日の疲れが吹き飛ぶと飼い主さんはいいます。朝は出勤直前までふたりのお尻をポンポンしてしまい、時間ギリギリに家を飛び出すことも。

そんな日常の一コマ一コマが、何よりもかけがえのない時間です。飼い主さんはYouTubeやTikTokでもふたりとの暮らしを発信しており、TikTokでは「りきちゃん そらちゃん」または「@maakunmiya」で検索可能。現在フォロワーは1万4000人を超え、多くの人がふたりの魅力に癒やされています。

「仕草や表情が人間みたいで、見ていて飽きないんです。たくさんの方が応援してくれて本当にうれしいです」

そらちゃんはお利口で、部屋に虫が出ると真っ先に見つけて知らせてくれる頼れる存在。念入りに家の中をパトロールする様子は、まるで家族を守っているようです。

ずっと一緒に、これからも笑顔をわかちあって

「本当にかわいいふたりです。これからも元気で長生きしてほしい」

完全室内飼いだからこそ、飼い主さんは猫たちが快適に過ごせるよう環境づくりに細心の注意を払っています。その姿勢には、りきちゃんとそらちゃんへの深い愛情と、家族としてともに過ごす日々を大切にする思いがあふれていました。

ふたりがもたらす癒やしと笑顔は、飼い主さんの心を温かく包み込み、日常に彩りを添えてくれます。これからもりきちゃんとそらちゃんは、かけがえのない家族の一員として、その存在で幸せを届けてくれることでしょう。

(まいどなニュース特約・梨木 香奈)

動画・画像が表示されない場合はこちら

    ランキングIT・インターネット

    前日のランキングへ

    ニュース設定