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元兵庫県明石市長の泉房穂氏(61)が24日、神戸市内で会見し、今夏の参院選兵庫選挙区(改選数3)に無所属で立候補することを表明。これを受け、弁護士として同期で、元大阪市長の橋下徹氏(55)が24日、カンテレ「旬感LIVEとれたてっ!」(月〜金曜午後1時50分=関西ローカル)に生出演し、泉氏に「ひきょうな、ずるい立候補」と、痛烈な言葉を浴びせた。
番組開始から40分後、会見は午後2時30分スタートだったが、これを前に、リモート出演した橋下氏は「まず、同期の弁護士として、友人としては、頑張ってほしいなと思います。けど、政治評論家として言わせてもらうと、政治的に見れば、今回の立候補は、ひじょうにひきょうな、ずるい立候補だと思います」と言い切った。
月曜レギュラーのハイヒール・リンゴが「友人ですか? 仲悪いと思ってました」とツッコむと、橋下氏は「25年前から知ってますし(笑い)。ただ、25年前から、考え方は真逆ですけどね、いつも」と言いつつ、会見開始を待った。
その間、MCでフリーの青木源太アナウンサーが「ひきょう、その心は?」と問い、橋下氏は「泉さんは政権交代を目指すと言っている。いろんなこと考えていると言っていて、実行しようと思ったら、政権をとらないといけない。で、泉さんの地元の(衆院)小選挙区って、西村康稔さんなんですよ」。
昨秋の衆院選で、自民党派閥裏金事件を受けて非公認で戦いながらも当選した西村康稔氏と、衆院なら同じ選挙区になると指摘し、さらに続けた。
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「(選挙区ライバルは)西村さんで、これ、相当な覚悟がいる。で、泉さん、ここでは勝負避けてるんですよ。泉さん、いままで小選挙区で1度も西村さんに勝ったことがないんです」
その上で、泉氏が今回、出馬する参院選は「3人通って、ある意味楽な選挙です。政権交代やるなら、衆議院の席取らなきゃダメですよ。で、しんどいとこ、誰が西村さんのクビをとるのかって言ったら、他人に任せて。で、自分はメディアで名前売って、まあ、一番当選しやすい参議院に手を上げたっていうのは、国会議員になりたいだけなのかなって思ってしまいますよね」とバッサリ斬った。
そして、「自分は一番しんどい、自民党の中でも大将級である西村さんのとこで勝負せんかい! って思ってしまいますよね」と、力説した。
橋下氏自身、大阪府知事から、大阪都構想実現を掲げ大阪市長選へ臨み、都構想こそ民意を得られなかったが、市制改革は実現させている。
橋下氏は「政治評論家として、しっかり有権者に伝えないと。一番しんどいのは、西村さんのクビをとらないで、どうやって政権を取るんですか」と、強い口調で続けた。
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その後、番組放送中に、泉氏の会見が始まり、冒頭から中継。泉氏は、明石市長時代、困窮する市民を救う施策を打っても「国があまりにも冷たかったから」などと語った。
冒頭5分ほどの中継をへて、再び、青木アナから感想を求められた橋下氏は「ここまで聞いて、やっぱり、衆議院に出ないとダメですね。西村さんと勝負しないとダメですよ」と繰り返していた。
泉氏が出馬する参院選兵庫選挙区では、いずれも現職で自民党が元法務政務官加田裕之氏(54)、公明党が元農林水産政務官高橋光男氏(48)を擁立する方針。参政党の新人で建築事務所代表藤原誠也氏(36)も立候補を表明している。
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