チーム三菱ラリーアートが第46回バンコク国際モーターショーで公開したAXCR2025参戦車両の『ミツビシ・トライトン』 三菱自動車が技術支援を行うチーム三菱ラリーアートは3月24日、2025年のアジアクロスカントリーラリー(AXCR)にピックアップトラックの『トライトン』で参戦することを発表し、新カラーリングをまとった車両を第46回バンコク国際モーターショーで公開した。
アセアン最大規模のクロスカントリーラリーのAXCRへの参戦を続けるチーム三菱ラリーアートは、2024年大会に動力性能を強化して悪路走破性に磨きをかけたトライトンの4台体制で臨み、チャヤポン・ヨーターが6日間の競技のなかで後半戦初日のレグ4で総合首位に立ち、2番手以下に大差をつけるも、エンジントラブルにより無念のリタイアを喫していた。
開催30回目の節目を迎える2025年のAXCRはタイとカンボジアにエリアが拡大され、総走行距離は昨年から約500km延長された約2500kmに及ぶ。競技は8月8日のセレモニアルスタートで開幕し、9日から本格的な競技がスタート。16日にカンボジア首都プノンペンでゴールを迎える予定になっている。
総走行距離が延長されたことで、走破性と高い耐久性が求められるAXCR2025に参戦するチーム三菱ラリーアートは、今季のトライトンは「エンジンの耐久性向上のほか、足回りなど各部の熟成を図ってポテンシャルをいっそう高め、万全の状態」で競技に臨むという。
そして、参戦発表が行われた3月24日に開幕した第46回バンコク国際モーターショーにて、2025年大会に参戦する新カラーリングをまとったトライトンがお披露目された。
今季の新カラーリングは、チーム三菱ラリーアートのアイデンティティであるエネルギッシュなレッドカラーはそのままに、巻き上がる土埃をイメージしたデジタルサンドストームのグラフィックが車体前方から中央に配され、ボディサイドには“RALLIART”のロゴを大胆にレイアウト。ミツビシがモータースポーツにかける情熱を表現しているとのことだ。
チーム三菱ラリーアートの増岡浩総監督は、「昨年は動力性能を大幅に強化したトライトンが、排気量が大きいライバル車と伍して戦うことができ、後半戦初日には大差をつけて総合首位に浮上しました。残念ながらトラブルにより戦列を去ることになりましたが、総合優勝するだけのポテンシャルを確認できました」と昨年大会を振り返りつつ、今季の抱負を続ける。
「30回目の記念大会となり、日数、距離ともに過酷さを増す今年は、優れたポテンシャルを最後まで維持できるよう耐久性をいっそう強化して臨み、3年ぶりの総合優勝を勝ち取りたいと思います」
[オートスポーツweb 2025年03月24日]