スタバ、「ふやけない」新ストロー 紙製は順次廃止へ

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2025年03月24日 18:21  ITmedia ビジネスオンライン

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スターバックス コーヒー ジャパン、紙製ストロー廃止へ(提供:ゲッティイメージズ)

 スターバックス コーヒー ジャパンは3月24日から、バイオマス素材のストローを全国の店舗で導入すると発表した。日本国内では2020年1月より紙製ストローを提供しており、約5年ぶりの変更となる。同社の古川大輔氏(サステナビリティ部)は「環境負荷のさらなる軽減と飲み心地の良さを両立するため」と説明する。


【画像】スタバの「ふやけない」新ストロー


 新しいバイオマス素材のストローは、植物油などが主原料だ。ストローの原料調達から廃棄までの環境負荷を比較すると、現行の紙製ストローよりもCO2排出量を低減できる。店舗から出るストローの廃棄物量(重量比)も200トン近く削減できる見込みだという。


 スターバックスはグローバル全体で、2018年から石油由来のプラスチック製ストローを撤廃。その後は、マーケットごとに異なる素材のストローを採用している。今回導入するバイオマス素材のストローは日本独自のもので、2022年3月には持ち帰り用のカトラリーの素材として導入した。ストローの素材に採用するまでに約3年かかった理由について、古川氏は「ストローは厚みを均一に、かつ長く成形する必要がある。これをバイオマス素材で形にするのが難しく、完成までに時間を要した」と説明する。


 スターバックス コーヒー ジャパンがストローを変更する要因の1つが、飲み心地だ。紙製ストローはアイスのドリンクや季節のフラペチーノに使用されるが、その性質上、唇に張り付いたり、ドリンクに長時間さしているとふやけてしまったりなど難点も多かった。


 同社には消費者から紙製ストローに対する意見が寄せられており、2021年6月に紙製ストローの構造を3層から4層に変更。厚みを増すことで、強度や耐久性の改善を図ってきたが、飲み心地の良さや環境負荷低減などの観点から総合的に判断し、今回の変更に至ったという。


 新しいストローは1月23日から、沖縄県内のスターバックス コーヒー全32店舗で先行導入した。沖縄県は通年通して温暖な気候であり、ストローが欠かせないアイスのドリンクをも多く提供しているからだ。利用客からは「飲みやすくなった」「太いストローも早く変えてほしい」など好評な声が寄せられたという。


 全国の店舗でも、在庫の紙製ストローがなくなり次第、新しいストローに切り替える。まずは、コーヒーやフラペチーノなどに使う直径6ミリのストローから変更する。4月末から期間限定フラペチーノなど果肉が入ったタイプのドリンクに使う直径10ミリメートルの太いストローも切り替え予定だ。



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