さいたま市長選立候補を表明した小袋成彬 (C)ORICON NewS inc. シンガー・ソングライターの小袋成彬(33)が、5月11日告示、25日投開票のさいたま市長選に立候補することを表明し、きょう25日に同市内で会見を開いた。
【写真】澄んだ歌声でファンを魅了したライブの模様 はじめに小袋は「ミュージシャンとしてご存じの方もいるかもしれません。多分びっくりさせてしまってるかもしれませんが、私も皆さまと同じ埼玉生まれ、埼玉育ちの一市民です。去年の12月までイギリスのロンドンで暮らしていましたが、今回地元のさいたま市をリニューアルしたくて6年ぶりに日本に戻ってきました」とあいさつした。
スローガンは「さいたま市のリニューアル」。ビジョンとして「市民が誇りに思う街」「自然と共に生きる街」「国際的な新都心」を掲げ、「公共空間の規制緩和」「再開発計画の見直し」「隠れ待機児童ゼロ」などを公約とした。
小袋は「この十数年間さいたま市がどうだったか見わたすと、おかしいなと思うことがたくさんあるんです」と問題を提起。「例えばビジョンがわからない都市開発で駅前には個性のない商業施設が建って、かなりガラガラな施設になってしまった」とし、市内の緑地も「10%以上減ってるんです。子どもたちの遊び場はどんどん減り続ける一方なんです」と訴えた。
また「こんなに都心から近くて企業誘致のポテンシャルが高いのにブランディングが全然機能していない」としたほか、「いつの間にか昔ながらの町並みがどんどん失われて、文化も失われて、ライブハウスも無くなって、なんだか窮屈で無機質なさいたま市になってしまった気がするんです」と生まれ育った街の変化を嘆いた。
「完全に無所属での出馬になると思います」とし、「さいたま市には20代、30代の若者がまだまだたくさんいます。その人たちが政治に関心を持ってくれるきっかけになってくれたら良いなと思っています」と意図を明かした。最後に「音楽活動も政治活動もこの小袋成彬という一人の人間から生まれた活動の一部です。私は一生涯アーティストで誰も見たことがない新しい世界を作ることにやりがいを感じる人間です。そういう人間だからこそ、政治を中から変えていくことができると思っています」と自信を見せた。
同市長選の立候補予定者は現職の清水勇人氏ら。
小袋は1991年4月30日、さいたま市生まれ。立教大学経営学部を卒業後、音楽レコード会社のTOKAを創業。国内外のアーティストの楽曲プロデュースを行う一方、自らもアーティストとして2016年にシングル「Lonely One feat. 宇多田ヒカル」でメジャーデビュー。2025年1月には4枚目のアルバム『Zatto』を発表し、全国5都市で6000人を動員するツアーを開催している。