ペット保険適用、小型・中型犬は「皮膚炎」、猫は「腎臓病」が最多に 〜ペット保険利用実態データ

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2025年03月25日 17:00  ORICON NEWS

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ペット保険利用実態データを発表(オリコン顧客満足度調査)(画像はイメージ)
 ペットの診療費は、ペットを飼っている人にとっては最も気になる費用の1つ。ペット保険を取り扱うアニコムホールディングスの『アニコム家庭どうぶつ白書2024』によると、犬の年間診療費は、7歳で平均値100,687円と約10万円を超え、14歳で最高額の24万9,502円(平均値)。猫の場合は1歳から毎年右肩上がりで増加しており、15歳で最高額の19万4,187円(平均値)となる。では、犬や猫を飼う場合、どのような疾病やケガの際に保険適用をしているのだろうか。

ペット保険を適用した時の病気・ケガの内容 ※ペット保険利用実態(オリコン顧客満足度調査)

 顧客満足度調査を実施する株式会社oricon MEはこのほど、「ペット保険」の利用実態データを発表。調査は、昨年10月に発表した最新「ペット保険 オリコン満足度ランキング」の調査対象者1,540名に対し、別途聴取している。

■小型犬、中型犬は「皮膚炎」、猫は「腎臓病」が最多

 「保険を適用して保険金を受け取った時のペットの種類」と、その際の「ペットの病気・ケガの内容(複数回答)」については、小型犬、中型犬では「皮膚炎」がそれぞれ11.4%、14.4%で最多に。次いで小型犬は「外耳炎」8.4%、「胃腸炎」8.2%、中型犬は「下痢」9.8%、「外耳炎」9.5%と続いた。

 また大型犬は、最多が「腫瘍」の16.9%。次いで「外耳炎」が15.5%、「皮膚炎」が11.3%となり、サイズごとに疾患の傾向が異なること、それぞれの特徴的な健康リスクが見られる結果となった。

 一方、猫では「腎臓病」が11.9%で最多となり、犬の約2倍を記録。次いで「皮膚炎」が8.0%、「下痢」が7.5%と続いた。猫の「腎臓病」は、高齢の猫の約7割が罹患するといわれ、死亡率も高い。そのため早期発見と早期の治療開始、猫が若い時期から予防に努めることが重要な疾病であり、その診療費をペット保険で賄う利用者が多いのもうなずける結果となっている。

【ペット保険適用者のコメント】
(年代・性別・飼っているペット/適用したペット保険)
<小型犬>
「元々お腹が弱かったので、保険に入っていて安心できた(60代以上・女性・小型犬 / アイペット損害保険)」
<中型犬>
「手続きが簡単。腸内フローラの検査ができる(50代・男性・中型犬・多頭飼い / アニコム損害保険)
<大型犬>
「食べ物アレルギーや外耳炎等があり通院する回数が多いので、助かる(60代以上・女性・大型犬・多頭飼い / アニコム損害保険)」
<猫>
「食べ物アレルギーや外耳炎等があり通院する回数が多いので、助かる(60代以上・女性・大型犬・多頭飼い / アニコム損害保険)」

■ペット保険、利用者の約8割が「通院」で適用

 「保険を適用した処置内容(複数回答)」については、「通院」が78.3%と最も多く、適用者の約8割が利用していることがわかった。次いで「手術」は32.0% 「入院」は28.3%となった。

 実際に保険を適用した利用者からは、「保険があることで安心して通院できる」、「定期的な治療や不意の手術などで出費があっても、負担が軽減されて、とても助かっている」など、ペット保険が診療費の負担軽減への安心感につながっていることがうかがえた。

【保険適用した利用者のコメント】
(年代・性別・飼っているペット/したペット保険)
<通院>
「通院治療をしているので、毎回窓口で保険対応してもらえて助かっています
(50代・女性・猫 / アイペット損害保険)」 
「持病があり毎月1回以上の通院をしていたり、手術もほぼ毎年受けていたりと
超大型犬で医療費がかなり高くので、とても助かりました(50代・男性・大型犬   /アニコム損害保険)」 

<手術>
「休日の夜に具合が悪くなって、急患センターに行ったら、手術になり突然20万円支払うことに。その後の通院も含め30万円の出費になってしまったが、保険で7割のお金を頂けて本当にありがたかった(60代以上・女性・中型犬 / ペット&ファミリー損害保険)」 
「今までのペットには、掛け捨てばかりでもったいなく思っていたが、不意の手術や入院費用、治療費が高額だったので、迷ったが入って良かった(60代以上・女性・中型犬・多頭飼い / アイペット損害保険)」 

<入院>
「実際にペットが入院し、定期的に検査、薬を処方されることになり、入っていて良かったと感じた(60代以上・男性・猫・多頭飼い / SBIいきいき少額短期保険)」 
「犬を迎えてからすぐ入院になり、まだ保険の契約途中でしたが、申請したところ保険を受け取るのに迅速丁寧に処理していただいた(60代以上・女性・小型犬 /アイペット損害保険 )」 

 犬、猫共に平均寿命が延びている今、病気やケガによる診療費は今後さらに増えていくことが予想される。現在ペットを飼っていて未加入の人も、これからペットを飼う予定の人も、ペット保険の加入は一度検討してみてもよいのではないだろうか。

 なお、最新「ペット保険ランキング」では、【ペット&ファミリー損害保険】が、2010年の発表開始以来初となる総合1位を獲得。総合2位には【アニコム損害保険】、総合3位には【アイペット損害保険】がランクインとなっている。

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