限定公開( 1 )
スーパーで購入した巨大な貝の中からゆるキャラみたいな寄生生物を発見→飼育してみる様子が、YouTubeに投稿されました。動画は記事執筆時点で43万回以上再生され、7200件を超える高評価を獲得しています。
動画を投稿したのは、YouTubeチャンネル「エマスちゃんねる / EMAS CHANNEL」のエマスさん。以前は鮮魚店で売れ残っていたところを連れ帰り、卵を残したまま天国へ行ってしまったマダコ「たこわさ」ちゃんの卵に訪れた、奇跡の瞬間を紹介しました。
今回は鮮魚スーパーで売っている巨大な貝の中に、“あるかわいい生き物”がいるかを探していくようで……?
●巨大な貝に寄生している生き物を探す
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エマスさんはこの日、鮮魚スーパーにて「タイラギ(タイラガイ)」という巨大な貝を購入しました。人間の手のひらよりも大きなこの貝の中にはときおり、とってもかわいい生き物が住み着いていることがあるのだといいます。
タイラギは1つ1400円という、なかなか高級な貝です。さらに必ずその生き物が入っている訳ではないことから、運がよくなければその生き物に出会うことすらできません。さぁエマスさんは無事、その生き物と出会うことができるのでしょうか……?
海に生息しているタイラギは、貝のとがっている方を砂の中に埋めて立っているそうです。そのため普通の漁では獲れず、海に潜って獲るしかないという、貴重な貝なのだとか。旬は12〜4月ごろで、この時期は特に貝柱が太くなっておいしいそうですよ。
それでは早速、タイラギを開けていきましょう。貝のすき間に差し込んで開けようとしたトングが折れるというハプニングがありつつも、なんとか開けた貝の中を隅々まで確認しましたが……残念なことに、目的の生き物の姿は見当たりませんでした。
●翌日、タイラギにリベンジ
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翌日。リベンジとして、もう1つタイラギを買ってきたエマスさん。今日は鮮魚スーパーの方に目利きしてもらったため、高確率で目的の生き物が入っていると思うとのこと。改めて大きな貝殻を開けてみると、そこには探していた生き物の姿がありました。
生き物を貝から取り出し、手のひらに乗せてみると……その生き物はエビのような形をしていますが、プラスチック製のおもちゃのようなつるっとした質感です。体は半透明の淡い赤色で、顔には黒くて小さく、つぶらな目がついています。
このおもちゃか何かのキャラクターのような、不思議な見た目をした生き物の名前は「カクレエビ」。貝に隠れていることから、この名前が付けられたそうです。
カクレエビは貝に寄生しているエビですが、寄生とはいいつつも、実際にはただ貝の中に住んでいるだけなのだとか。そんなカクレエビにはさまざまな仲間がいて、イソギンチャクやナマコに隠れているものもいるそうです。
タイラギから取り出したばかりのカクレエビは、水合わせをしてから新たな住みかとなる水槽に投入。しかし広い水槽に1匹では寂しそうなことから、エマスさんはお見合い相手となるカクレエビを探しにいくことに決めたようです。
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●カクレエビを迎えに行く
実はエマスさんの知り合いに、飲食店をやっている方がいるとのこと。そちらの飲食店では貝をさばくときに、カクレエビがたくさん出てくるのだそうです。そのため今からその飲食店に向かい、さばいた貝から出てくるカクレエビをもらいに行くのだとか。
今回エマスさんがやってきたのは、山梨県甲府市にある飲食店「旬彩酒楽ぴえろ」さん。エマスさんのためにたくさん仕入れておいたタイラギを、店長さんが自らさばいてくれます。
早速1つ目のタイラギを開けると、そこにはつがいのカクレエビの姿が。その後も手際よくタイラギを開けていくと、次から次へとカクレエビが出てきました。実はぴえろさんでも、これまで貝から出てきたカクレエビを飼育しているそうですよ。
さばいたタイラギは店長さんがおいしそうな握り、サラダ、肝バター焼きに調理してくれました。新鮮なタイラギとその他の料理に舌鼓を打ち、カクレエビとともに大満足で帰宅したエマスさんなのでした。
●カクレエビを連れ帰る
その後急いで連れ帰ってきましたが、カクレエビたちはいつの間にかケンカをしていたようで、何匹かハサミが取れてしまっていました。しかし甲殻類は脱皮をすればハサミや脚が再生するため、そこまで心配しなくてもよさそうです。
改めてカクレエビをよく観察してみると、不思議と目が黒い個体と白い個体がいるようです。視力が退化している可能性もありそうですが、本来は貝の中で生活していることを考えると、目が見えなくても問題はないのかもしれません。
エマスさんによると、カクレエビはザリガニと同じで身体がずんぐりしていてハサミが短い個体がメス、身体がシュッとしていてハサミが長い個体がオスとのこと。並べて観察してみると、違いがわかりやすいですね。
連れ帰ってきたカクレエビを水槽に入れると、多くの個体が岩につかまりはじめました。もともと貝の中という狭い場所で暮らしているため、何かにつかまっている方が落ち着くのかもしれません。
そして食べるかどうかわからないけれど、試しにアサリをあげてみることに。恐らく視力ではなく嗅覚でエサを探しているのでは? と話しつつ、しばらく観察してみましたが……反応を見せる個体はいるものの、アサリを食べてはくれませんでした。
名前の通りすき間に隠れるカクレエビが多いため、今後は水槽内に隠れる場所を増やしていく予定とのこと。またいまいち食べる物が分からないため、カクレエビを飼育している人がいれば与えているエサを教えてほしいと、情報を募ります。
今後も精一杯お世話をしつつ、捕食シーンなどが撮れたら改めて報告すると話すエマスさん。動画公開後に名前も決まったので、後日報告する予定でいるそうですよ。
●「想像以上にかわいくてびっくり」「どう見てもゆるキャラすぎる」の声
動画には「想像以上にかわいくてびっくりした」「カクレエビの顔がどう見てもゆるキャラすぎる……かわいい……」「カクレエビ飼育してます。うちではホタテの殻についてるカンザシやフジツボを荒く砕いたものを与えています! あと食べなかった時用に、冷凍赤虫も食べますよ」「ぴえろさんカクレエビ捨てずに飼ってるなんて絶対いい人〜そんな方が作る食事だから絶対おいしい!」「ぬいぐるみがあったら即購入するくらい可愛い」といった、たくさんのコメントが寄せられていました。
エマスさんはYouTube「エマスちゃんねる / EMAS CHANNEL」のほか、X(Twitter/@emas_channel)でも生き物の情報を発信しています。
画像提供:YouTubeチャンネル「エマスちゃんねる / EMAS CHANNEL」
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