ワークス・ポルシェ963最後の1席を射止めたのはFE王者ウェーレイン。ル・マン24時間デビューへ

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2025年03月26日 08:40  AUTOSPORT web

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2025年のル・マン24時間レースに4号車ポルシェ963でデビューを飾ることが決定したパスカル・ウェーレイン
 ポルシェは3月25日、ポルシェ・ペンスキー・モータースポーツの3台体制の最後のドライバーとして、パスカル・ウェーレインがル・マン24時間レースにデビューを飾ると発表した。

 FIAフォーミュラE世界チャンピオンのウェーレインは、2025年6月にWEC世界耐久選手権の第4戦として行われる第93回大会において、ニック・タンディ、フェリペ・ナッセとともに4号車ポルシェ963のステアリングを握る。


■ダ・コスタはLMP2出場へ

 ポルシェは以前から、 ル・マンで追加投入する3台目の963の3人目のドライバーを検討しており、ウェーレインのフォーミュラEでのチームメイトであるアントニオ・フェリックス・ダ・コスタとニコ・ミューラーがドライバー候補に挙がっていた。

 ウェーレインは2025年1月のIMSAウェザーテック・スポーツカー選手権開幕戦のデイトナ24時間レースにおいてJDCミラー・モータースポーツに加わり、963のステアリングを握ってレースデビューを果たしている。

「ポルシェ・ペンスキー・モータースポーツからル・マンに参戦することは、僕にとって夢の実現だ」とウェーレインは語った。

「フォーミュラEと違って、ポルシェ963では、シートポジション、セットアップ、戦略など、普段は自分専用にカスタマイズしているすべてのものをシェアしなければならない。この大きな挑戦を楽しみにしている」

「もちろん、フォーミュラE世界選手権での勝利に加えて、他のシリーズでもメジャータイトルを獲得したいと思っているけど、僕の主なターゲットは、チームのために力強い仕事をし、できるだけ多くのことを学ぶことだ」

「ポルシェには、モータースポーツの象徴的な伝統がある。この機会を得られたことにとても感謝している」

 一方、ダ・コスタは1年ぶりにル・マンに復帰する予定で、ポルシェはこのポルトガル人レーサーがLMP2クラスに参戦することを示唆している。 33歳のダ・コスタは2022年にJOTAスポーツでクラス優勝を果たしている。

 ダ・コスタがどのチームで戦うかは現時点では不明だが、ポルシェの広報担当者はSportscar365に対し、当該チームはポルシェと「何の関係もない」とし、後日発表すると語っている。

「ポルシェのドライバー陣は間違いなくトップクラスで、非常に層が厚い」とポルシェ・モータースポーツのトーマス・ローデンバッハ代表は語った。

「ル・マンでのポルシェ・ペンスキー・モータースポーツの3台目の参戦には、フォーミュラEファクトリーチームの強力な人材を活用するのが理にかなっている」

「パスカル・ウェーレインはテストでのパフォーマンスとデイトナ24時間レースへの参加で、我々を完全に納得させてくれた」

「フォーミュラEの現世界チャンピオンである彼は、ポルシェ963を駆ってル・マンデビューを果たす」

「フランス(ル・マン)で7回目のスタートを切るアントニオ・フェリックス・ダ・コスタは、間違いなく再び最速のLMP2ドライバーのひとりとなるだろう」

[オートスポーツweb 2025年03月26日]

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