映画『恋愛裁判』第78回カンヌ国際映画祭カンヌ・プレミア部門正式出品決定(C)2025「恋愛裁判」製作委員会 深田晃司監督の最新作で、元・日向坂46で俳優の齊藤京子が映画初主演を務めた『恋愛裁判』が、フランスで開催される「第78回カンヌ国際映画祭」(5月13日〜24日)のカンヌ・プレミア部門に正式出品されることが決定した。深田監督と齊藤は会期中、現地でレッドカーペットを歩き、公式上映に参加する予定。
【卒コン写真11枚】美しすぎる純白のドレスをまとった齊藤京子 昨年4月の日向坂46卒業コンサートからちょうど1年。初主演映画でカンヌの大舞台に立つことが決まった齊藤は「本当に夢のようで言葉にできないほど嬉しかったです」と喜びを爆発させている。
同映画は、「元アイドルの女性に賠償命令」という新聞記事を目にした深田監督が、その内容から着想を得て物語を作り上げたもの。構想から10年を経て結実したこん身の一作。(公開日未定、配給:東宝)。
日本のアイドル界でまことしやかにささやかれる「恋愛禁止ルール」。契約書に記載されたこのルールに反する行動をしたとして所属事務所から契約違反と訴えられ裁判へと発展した一人の女性アイドルの姿を描く。人間が自然に持つ【恋】という感情を、契約で縛ることは果たして許されることなのか?アイドルが恋をすることは「罪」なのか?誰もが当たり前に受け流していた日本独自の「恋愛禁止ルール」に深田監督が鋭く斬り込む。
自身もアイドルグループで活躍した経験を持つ齊藤が、恋に落ちる人気アイドル・山岡真衣を演じる。昨年のグループ卒業以降、ドラマやバラエティ番組に引っ張りだこの彼女が、映画初主演でアイドル役を演じる。
深田監督は、『淵に立つ』で「第69回カンヌ国際映画祭」「ある視点」部門審査員賞を受賞。前作『LOVE LIFE』は、「第79回ベネチア国際映画祭」コンペティション部門に出品されるなど、世界の主要映画祭で注目される監督の一人。最新作『恋愛裁判』が出品されるカンヌ・プレミア部門は「コンペティションの枠には収まりきれない良作を集める部門」とされており、この映画のテーマである、日本独自に進化を遂げた「アイドル文化」とその中での常識「恋愛禁止ルール」を世界に問うには最適の部門と言える。
カンヌ招待の一報を受けた深田晃司監督も「構想から気づけば10年もかかってしまったこの映画を、最高のかたちでお披露目できることをうれしく思います」とコメントしている。
■カンヌ正式出品に関する深田晃司監督のコメント(全文)
構想から気づけば10年もかかってしまったこの映画を、最高のかたちでお披露目できることを嬉しく思います。ひとつ言えることは、主演の齊藤京子さんとの出会いがなければこの映画は完成しなかったということです。絵空事でしかなかった脚本に全身全霊で血肉を与えてくれた齊藤さんに心から敬服しています。また、長年に亘りこの企画を信じて導いてくれたプロデューサー陣、現場を支えてくれた最高のスタッフ、キャストには感謝しかありません。ぜひ多くの人にこの映画を楽しんでほしいです。
■カンヌ正式出品に関する齊藤京子のコメント(全文)
映画『恋愛裁判』が「第78回カンヌ国際映画祭」カンヌ・プレミア部門に出品されると聞いたときは、本当に夢のようで言葉にできないほどうれしかったです。深田監督、スタッフキャストの皆さん、この度は本当におめでとうございます。この映画をたくさんの国の方々に観ていただけることが楽しみです。深田監督とご一緒させていただけたことを、心から光栄に思います。