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元タレントの中居正広氏(52)の代理人弁護士がフジ・メディア・ホールディングスとフジテレビが設置した第三者委員会による報告書について「中立性、公平性を欠いていると言わざるを得ない」などと反論したことについて、元東京地検特捜部副部長の若狭勝弁護士が解説した。
若狭氏は「第三者委員会はそもそも、中立で公正という立て付けですので、結論に対して異を唱えるのは異例でリスキーなこと」とした。一般的な理由として「世論的には、公正で中立な立場からの報告と見られているので、異を唱えると、反省の態度がない、と言われる可能性もあるからです」とした。
しかし、第三者委員会の提出した報告書について、若狭氏は「結論ありき的な感も否めなかった。中居氏側から反論が出る可能性もあると思っていた」と言う。「性犯罪については警察捜査も半年以上かかりますし、センシティブな部分が多々ある。2カ月ちょっとの調査では、報告書を書く時間も必要なので、とうてい無理な話です。中居氏の言い分もふまえて、中居氏がどういう反応をしているのかを織り込んで、丁寧にやるべきだった」とした。
若狭氏は「自由心証主義といって、心証としてこうだったという認定ができればいいと書いてあるくだりが報告書にあるのですが、見た感じで結論を強調するのはやや違和感がありました」と話した。
今後について、若狭氏は「刑事司法に委ねて事実認定してもらった方がいい。このままでは、被害者にとってもよからぬ方向にいってしまう。被害者との和解書、示談書があるのかもしれませんが、中居氏側から和解書はもうけっこうですから刑事告訴してください、と言うこともできます」とした。
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