「階段が2倍あるように見える」→これってデザインのミス? 悩みに、共感の声続出「私も怖いです」「2本線の意味って何?」

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2025年05月13日 11:50  まいどなニュース

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この2本線が視力の悪い人にとっては恐怖のようです(平岡泰さん提供)

階段のふちに設けられた黄色や黒の線。段差を識別したり滑り止めのためのいわゆるユニバーサルデザインだが、今SNS上ではその“欠陥”が大きな注目を集めている。

【写真】筆者が撮影したJR大阪駅の階段。同じ2本線だがこちらのほうが見やすいだろうか

「都市設計する人に届いてほしい。階段のエッジに2本線を引かないで(1本にして)。視力が悪いと、上から見た時、段が2倍あるように見えて、各段の境がわからなくて、降りるのが怖い」

と紹介したのは大阪大学名誉教授の平岡泰さん(@HiraokaYasushi)。

投稿したJR明石駅(兵庫県明石市)の階段は階段のふちに2本線が引かれているのだが、これだと視力が低い人が見るとぼやけてしまい、段差が識別できないと言うのだ。平岡さんに聞いた。

ーーこの階段をご覧になった感想をあらためて

平岡:幻惑しました。Xでは「段数が倍に見える」と書きましたが、「階段の境がわからなくて一続きの斜面のように感じた」というのが、より正確な印象です。

 ーー投稿に大きな反響がありました。

平岡:共感する返信や引用が多く、他の事例でもっと見づらい階段も投稿されました。弱視等、視力障害の方々から賛同も多かったのですがが、視力のいい方からは「視力の問題ではない」という意見も多く寄せられました。一方、メガネを換えろという的外れな揶揄もありました。もう一度、現場を見たのですが、この階段は中央部の二重線が幻惑することは確かですが、壁側に沿って赤と黄色の線が引いてあることに気づきました。これはXで良い例と投稿されたものなので、配慮されているということで、これはこの階段の名誉のために特記したいと思います。

総合すると、ベストな機能的デザインは滑り止めを2本付ける場合、端に近いものは黒く、内側は目立たない色、両端の手すりの近くは赤と黄色と思います。

◇ ◇

SNSユーザー達から

「これは怖い どこが段の端なのかわかりにくい 何のための階段エッジなの(いや滑り止めだとはわかるんだけど、2本線の意味って何?)」
「近視性乱視+不同視+老視の私も怖いです」
「これ設計者は「段鼻にラインを入れて分かり易くした」と思っているんだろうけど、視線の角度によっては均等に横ラインが入っているスロープにしか見えない場合がある。 以前、他のポストでも指摘されていたが、階段は踏面とその段鼻がハッキリと視認出来るようなデザインにして欲しい」

など数々の共感の声が寄せられた今回の投稿。

近年ユニバーサルデザインが重視されるようになったこと自体は望ましいが、どういったデザインが正解かとなるとまだまだ課題があるようだ。

(まいどなニュース特約・中将 タカノリ)

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このニュースに関するつぶやき

  • 足が悪くて二本線の階段は怖いです。 下を見たら段差の境目が分からなくなり足が止まってしまう。手摺を持ちゆっくり降りるようにしてます(>_<)
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