鈴木直道北海道知事(中央左)から北方領土問題に関する要望書を受け取る石破茂首相(同右)=13日午前、首相官邸 石破茂首相は13日、北海道の鈴木直道知事らと首相官邸で面会した。知事らは、日ロ関係の悪化で中断している元島民らによる北方墓参などの交流事業再開を要請。首相は「最優先事項の一つだ。元島民も高齢になっており、時間がそんなに残っていない。一層努力をしたい」と述べ、ロシア側への働き掛けを強める考えを示した。
首相は北方領土問題を解決して平和条約締結を目指す考えを強調。「ロシアと意思疎通していかなければならない」と述べた。「洋上慰霊」の実施に向け必要な支援を行う意向を示した。
面会後、鈴木氏は「北海道、元島民だけの問題ではない。戦後80年という重要な節目に全国の皆さんに発信することが重要だ」と訴えた。