ジェラール・ドパルデュー Photo by Chesnot/Getty Images5月13日(現地時間)、ジェラール・ドパルデュー(76)が2人の女性に対する性的暴行の罪で有罪判決を受けた。PA通信が報じた。
ジェラール・ドパルデューは、60年近い俳優人生の中で250本以上の作品に出演し、フランス映画界を代表する大物俳優として広く知られている。ゴールデングローブ賞主演男優賞(『グリーン・カード』)やセザール賞主演男優賞(『終電車』『シラノ・ド・ベルジュラック』)など、数々の栄誉に輝いてきた。
パリの裁判所は、ジェラール・ドパルデューが2021年に『Les Volets Verts(原題)』の撮影現場において、小道具担当の女性(54)とアシスタントの女性(34)の身体を無理やり触ったとして執行猶予付きの懲役1年6か月の有罪判決を言い渡した。また、国の性犯罪者データベースへの登録と29,040ユーロ(約478万円)の罰金も命じた。
ジェラール・ドパルデューは判決を不服として控訴する方針だという。弁護士が明かした。
小道具担当の女性の弁護士は「これは2人の女性の勝利であると同時に、この裁判を超えたすべての女性たちの勝利でもある」とコメント。また、判決が出たのが第78回カンヌ国際映画祭の開幕日であったことから、「映画界にはジェラール・ドパルデューの被害者に思いを寄せてほしい」と呼びかけた。
(賀来比呂美)