スイスで開いた米中閣僚級協議について、記者会見するベセント米財務長官=12日、ジュネーブ(EPA時事) 【ワシントン、北京時事】米中両政府は米東部時間14日午前0時1分(北京時間同日午後0時1分、日本時間同日午後1時1分)、双方の輸入品に課した追加関税を115%引き下げた。追加関税率は米国が30%、中国が10%となる。90日間の限定措置。米中は、米国の対中貿易赤字削減のほか、非関税障壁などに関する交渉を続ける。
10、11両日にスイスで開いた米中閣僚級協議で合意した。米国の対中追加関税は計145%に達していた。段階的に引き上げた相互関税を当初の34%に戻し、そのうち24%の適用を90日間停止。中国も125%まで引き上げた報復関税を34%に引き下げ、うち24%は米国と同様に効力を一時停止する。
トランプ米政権が、合成麻薬の国内流入対策の不備を理由として発動した20%の対中追加関税は継続。それに対する中国の対抗措置も維持される。