画像提供:マイナビニュース西武鉄道は14日、鉄道事業において2025年度に424億円の設備投資を行うと発表した。「サステナ車両」に関して、今年度は東急電鉄から9000系を3編成譲り受ける予定。通勤車両40000系の増備、山口線(レオライナー)の車両新造なども予定している。
「サステナ車両」は他社から譲受したVVVFインバータ制御車両を西武鉄道独自の呼称として定義。2024年度以降、2029年度にかけて小田急電鉄と東急電鉄から車両約100両を譲り受け、順次導入を予定している。2024年度は小田急電鉄から8000形1編成を譲り受け、整備・改修が完了し、5月31日から西武鉄道の8000系として営業運転を開始する予定。2025年度は東急電鉄から9000系を3編成譲受する。
通勤車両40000系の増備も進め、2025年度は3編成24両を導入。旧型車両と比べて省エネルギー化(消費電力60%削減)・低騒音化を図った車両となる。山口線(レオライナー)で2025〜2027年度にかけて全3編成の車両更新を行い、2025年度末に第1編成が運行開始予定。埼玉西武ライオンズをイメージしたデザインへの変更、輸送力強化に向けた車内設備の変更を行う。
西武鉄道は2025年度、「サステナ車両」の導入と車両新造に加え、ホームドア整備、定位置停止装置(TASC)整備、高規格な踏切支障検知装置の新設・更新、踏切異常検知システムの新設、連続立体交差事業(東村山駅付近、中野〜野方間、井荻〜西武柳沢間、野方〜井荻間)の推進、乗車券システムの進化、GSシステム(車いす利用者の案内業務支援システム)の更新など行うという。2026年度以降に予定している事業として、新宿線における有料着席サービスの刷新(10000系「ニューレッドアロー」からライナー型車両への置換えなど)、西武新宿駅における新たな地下通路整備も計画している。(MN 鉄道ニュース編集部)