JR北海道、新札幌駅リニューアルへ - 高架橋の耐震補強工事に着手

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2025年05月14日 20:20  マイナビニュース

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画像提供:マイナビニュース
JR北海道は14日、新札幌高架橋の耐震補強工事と新札幌駅のリニューアル工事に着手すると発表した。駅リニューアルの完成時期は2028年第3四半期を予定している。


1973年に開業した新札幌高架橋は、耐震補強を必要とする高架橋(1983年より前の設計基準で建設)に該当し、国の通達で耐震補強に努めることになっているという。この通達による耐震補強において、補助制度を活用できることから、国・北海道・札幌市と調整を進め、準備が整ったことから工事の着手を決定した。耐震補強工事に合わせて、新しい新札幌の玄関をイメージとした駅デザインとし、快適に利用してもらうため駅のリニューアル工事も実施する。



この工事で、耐震補強工事に支障となる商業施設(1〜4号館)を撤去し、耐震補強として高架橋柱158本と橋脚1基に鋼板巻き補強を実施。あわせて駅デザインを一新するほか、駅出入口の扉を改札側に移動し、通行可能な幅を拡張することで朝夕の混雑緩和を図る。



改札外コンコースの通路幅と面積も拡張し、スムーズな動線確保と混雑緩和を図るとのこと。待合スペースは移設し、扉付きの待合室に変更、古くなったトイレは設備を更新(洋式化・ウォシュレット完備)し、改札内に移設する。

駅デザインは新しい新札幌地区との一体感と連続性を演出。周辺地域の素材を活用し、木やレンガ調でぬくもりを感じる空間づくりとする。耐震補強工事後の高架下商業施設跡地に新たな商業施設を開発するための設計業務も進めており、開発が進む新札幌エリアにおいて、日常利用できる飲食・物販を中心とした商業施設を計画中。詳細は今後改めて発表する。



駅リニューアルの完成時期は2028年度第3四半期、商業施設(1・2号館)の完成時期は2028年度第2四半期、商業施設(3号館)の完成時期は2027年度第1四半期の予定とされている。(木下健児)

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