鈴鹿で合計24台が参加して4日間のGTE主催合同テスト実施。13日にはアクシデントも

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2025年05月15日 02:50  AUTOSPORT web

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2025 GTE主催鈴鹿合同テスト HRC開発車両のシビック・タイプR-GT
 5月7〜8日、5月13〜14日の4日間、三重県の鈴鹿サーキットでGTエントラント協会(GTE)が主催するスーパーGT参戦車両の合同テストが行われた。5月7〜8日はGT500クラス3台、GT300クラスが8台参加。5月13〜14日はGT300クラス13台が参加してのテストとなった。

 5月3〜4日に第2戦富士を終えたばかりのスーパーGTだが、5月7〜8日、5月13〜14日の合計4日間、鈴鹿サーキットに場を移してGTE合同テストが行われた。近年、GT300チーム向けに通常2日間ずつ行われているGTEテストだが、今回のテストは変則的なスケジュールとなった。

 第3戦セパンへの輸送の兼ね合いから第2戦後1週間強のインターバルで5月13〜14日のスケジュールが組まれたものの、その週末にはスーパーフォーミュラ第5戦オートポリスがあり、ヨコハマとしてはタイトな日程となってしまうことから、5月7〜8日にヨコハマ装着車を中心にテストを実施。他タイヤユーザーは13〜14日に走行するスケジュールが組まれた。

 5月7〜8日は初日に1セッション、2日目に2セッションが組まれ、GT500クラスからも3台が参加した。HRC開発車両の99号車シビック・タイプR-GTを使い走行したのはダンロップを使うModulo Nakajima Racingで、伊沢拓也と大草りきがドライブ。またヨコハマを履くWedsSport ADVAN GR Supra、リアライズコーポレーション ADVAN Zが走行した。WedsSportは第2戦後、富士に残り整備を行ってから鈴鹿に移動している。

 またGT300クラスは8台のヨコハマ装着車が参加した。0号車VENTENY Lamborghini GT3には、87号車の坂口夏月も参加。またグッドスマイル 初音ミク AMGは、セパンでドライブする中山友貴/奥本隼士のコンビがレギュラーの谷口信輝/片岡龍也とともに参加した。またHELM MOTORSPORTS GT-Rには、今季スーパー耐久でアウディをドライブしているジェームス・プルが加わっている。

 一方、5月13〜14日に行われた2日間は4セッションが行われたが、この2日間はブリヂストン、ダンロップ、ミシュランを履く12台が参加。さらに、GTEテストに毎回登場するTOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr GTが参加した。今回はGTEテストで毎回ドライブしている永井秀貴、さらにこの車両の現役時代を知る嵯峨宏紀、そしてFIA-F4で活躍する鈴木斗輝哉と梅垣清が参加した。鈴木はスーパー耐久でハコの経験があるが、梅垣はまだ17歳で免許もなく、プリウスのリヤにチームの遊び心で初心者マークをつけた。

 5月13日から走行した13台だが、初日午後には大きなアクシデントが起きてしまう。平中克幸がドライブしていたシェイドレーシング GR86 GTが、スプーンで出火。平中には幸い怪我はなかったものの、車両は火災により大きなダメージを受けてしまった。

 SHADE RACINGによれば、5月14日時点で原因、ダメージは調査中。シェイドレーシング GR86 GTは第3戦セパンに参加予定ではあったものの、今後の車両復旧の予定等含めて検討中だという。まずは一刻も早い復旧を願うばかりだ。

 2日間のテストでは、鈴木、梅垣がドライブしたTOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr GTが速さをみせ、4セッション中3セッションでトップタイムを記録するなど将来のスーパーGTデビューに期待を抱かせる結果となった。鈴鹿でのテストを終えた各車は多くがファクトリーに戻り、セパンに向けた輸送の準備にあたることになる。

[オートスポーツweb 2025年05月15日]

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