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スマホの“ながら運転”に反則金12,000円!
自転車の交通違反に反則金を課す「青切符」が来年4月から導入される。
16歳以上が対象で、113の違反項目と反則金の額が4月24日に発表された。
パブリックコメントなどを実施し、その後正式決定となる。
2024年の自転車事故は発生件数、死者数共に前年より減少したものの、依然として高止まり状態だ。また、死亡事故の82.3%で自転車の交通違反があった。この割合は直近10年でもっとも高い(警察庁)。
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「現在、自転車での飲酒や酒気帯び運転、スマホのながら運転には懲役や罰金といった刑事罰を科す『赤切符』が導入されています。
ただそれ以外の交通違反も多いので、反則金を伴う『青切符』で取り締まりを強化するのでしょう」
そう話すのは自転車評論家の疋田智さん。2024年は一時不停止、信号無視による検挙件数がそれぞれ2万件を超え、増えているという。
自転車が“日常の足”という人も多いだろう。「自転車の交通ルールは意外と知られていない」という疋田さんに、どんな運転が交通違反なのか、その反則金と共に教えてもらおう。
「ながら運転は本当に危険です。事故につながるような危険な状況なら赤切符。
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スマホを使用しながらの運転だと青切符で、反則金はもっとも高い12,000円です」
■ふだんしている自転車の運転がダメなことばかり?
最近はスマホスタンドに装着し、ナビシステムを使う人も多いが……。
「2秒以上の注視がNG。信号待ちなどで見るのは問題ありません」
ふだん、自転車で車道は危険だからと、歩道を走る人が多いが……。
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「自転車での歩道通行は必ず徐行です。早歩き程度の時速7.5km以下ならいいのですが、普通に走っていたら青切符で6,000円ですね」
歩道は歩行者が優先だ。
自転車が通りづらいからとベルを鳴らすのもアウト。反則金は3,000円。
よく話題になるイヤホンをしたままの運転は「周囲の音が聞こえない状態はダメ」が原則だが、イヤホンの装着自体がNGという都道府県も。居住地の条例に従おう。
高校生などがやりがちな車間距離を空けないグループ走行や、おしゃべりしながらの並走もダメ。
荷物をハンドルにかけても、傘さし運転もダメ。いつもダメ運転ばかりという人もいるのでは。
「警察が重点的に取り締まるのはながら運転、遮断した踏切への立ち入り、信号無視、一時不停止だと思います。
また、右側通行(逆走)も危険。自転車と自動車の死亡・重傷事故の半数以上が出会い頭の衝突事故ですが、右側通行はこの危険性が極めて高いのです」
青切符や反則金とは無縁の安全で快適な自転車ライフを送るようにしよう。
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