クラス優勝目前のGT-Rに悲劇。初開催のマンダリカはオリジン・ポルシェが制圧/GTWCアジア第2大会

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2025年05月15日 07:00  AUTOSPORT web

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TEAM 5ZIGENの500号車ニッサンGT-RニスモGT3(MOTOKI/金丸ユウ) 2025年GTWCアジア第2大会マンダリカ
 5月9日から11日にかけて、インドネシアのプルタミナ・マンダリカ・インターナショナル・サーキットで、2025年GTワールドチャレンジ・アジア(GTWCアジア)の第2大会が開催された。

 今季第3戦となった土曜のレース1を制したのは、オリジン・モータースポーツの87号車ポルシェ911 GT3 R(ボブ・ユアン/イェ・ホングリ)。日曜のレース2は同4号車ポルシェ911 GT3 R(ルー・ウェイ/アレッシオ・ピカリエッロ)が優勝し、オリジン・モータースポーツが週末2連勝を達成している。

 マレーシアはセパンでの開幕戦に続く勝利で、早くも今季2勝目をマークした現王者ペアの87号車ポルシェは3列目6番グリッドからレース1をスタート。前半スティントに2度の介入したフルコースイエロー(FCY)とそれに続くセーフティカー(SC)ランの恩恵を受け、中盤の義務ピットで5番手から首位へのジャンプアップに成功すると、そのままトップのポジションを維持し、7番手スタートから2番手に順位を上げてきた2号車メルセデスAMG GT3エボ(クライマックス・レーシング)に5.2秒差をつけて優勝した。

 オーバーオール最後の表彰台は、グリッド2列目の3番手からスタートした37号車ポルシェ911 GT3 R(ファントム・グローバル・レーシング)が獲得している。

 一方、予選でフロントロウを奪った45号車アウディR8 LMS GT3エボII(FAWアウディスポーツ・チーム・ファントム)と、77号車メルセデスAMG GT3エボ(クラフト・バンブー・レーシング)のシルバーエントリー・ペアにとってレース序盤のFCYとSCは不利に働いた。ポールシッターの45号車は総合7位、予選2番手の77号車は総合6位となり、総合4位に入った96号車フェラーリ296 GT3(ウインヒア・ハーモニー・レーシング)にシルバークラス優勝を奪われることとなった。

 翌日曜に行われたレース2ではMOTOKIと金丸ユウの500号車ニッサンGT-RニスモGT3が気を吐いた。TEAM 5ZIGENのマシンは3番グリッドからスタートで2番手に浮上すると、終盤にはレースリーダーに。しかしSCランを経てチェッカーまで残り3分でのリスタートで4号車ポルシェと37号車ポルシェに逆転を許してしまう。ポルシェ2台の優勝争いはルーがドライブする4号車に軍配が上がり、37号車の追撃は0秒575及ばなかった。

 一方、総合表彰台とシルバー・アマクラス優勝を目指し3番手でフィニッシュを目指していた500号車ニッサンは、ファイナルラップの最後から2個めのコーナーで96号車フェラーリから追突を受けてスピン。この悲劇の結果、500号車は総合16位/クラス5位でのフィニッシュとなっている。代わって77号車メルセデスが総合3位に入り同車は同時にシルバークラスを制した。

 GTWCアジア第2大会マンダリカにおける日本勢の決勝結果は次のとおりだ。

・PLUS with BMW M Team Studie(5号車BMW M4 GT3エボ) プロ・アマクラス13位(総合26位)/14位(26位)・GTO Racing Team(10号車ポルシェ911 GT3 R) プロ・アマクラス10位(総合19位)/リタイア・LM Corsa(60号車フェラーリ296 GT3) プロ・アマクラス11位(総合20位)/5位(7位)・ポルシェセンター岡崎(18号車ポルシェ911 GT3 R) プロ・アマクラス14位(総合27位)/11位(23位)・ポルシェセンター岡崎(25号車ポルシェ911 GT3 R) シルバー・アマクラス4位(総合15位)/6位(21位)・TEAM 5ZIGEN(500号車ニッサンGT-RニスモGT3) シルバー・アマクラス7位(総合22位)/5位(16位)

https://youtu.be/7RipbAxkiJM

[オートスポーツweb 2025年05月15日]

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