“唯一無二”の記録を持つGI ヴィクトリアマイルが刻む毛色の歴史

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2025年05月15日 07:30  netkeiba

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白毛のヴィクトリアマイル勝ち馬ソダシ(撮影:下野雄規)
 ヴィクトリアマイルは意外な点で「オンリーワン」のレースである。それは何かというと、グレード制導入後に限ると、8種の毛色全てで勝ち馬が出ている唯一のJRA・GIなのだ。もちろん立役者は「白毛初のGI馬」ソダシ。そこでソダシが制した3つのGIであるヴィクトリアマイル、阪神JF、桜花賞と勝ち馬の毛色という切り口で深掘りしてみた。

 まずは毛色の種類について紹介しよう。サラブレッドの毛色は栗毛、栃栗毛、鹿毛、黒鹿毛、青鹿毛、青毛、芦毛、白毛の8種類と決められている。過去19回のヴィクトリアマイルの毛色別の勝利数を見ると、鹿毛が8勝で最多。以下、青鹿毛が3勝、青毛と芦毛が2勝、栗毛(テンハッピーローズ)と栃栗毛(コイウタ)と黒鹿毛(ブエナビスタ)と白毛が1勝ずつとなっている。

 では、他の2つのGIはどうか。阪神JFは牝馬限定戦となった91年以降鹿毛が17勝、黒鹿毛が7勝、栗毛が4勝、青鹿毛が2勝、青毛(ローブティサージュ)、芦毛(レーヴディソール)、白毛が1勝ずつで、栃栗毛は7頭が出走して未勝利だ。そして桜花賞は鹿毛が25勝、栗毛が7勝、黒鹿毛が5勝、青鹿毛が3勝、芦毛(オグリローマン)と白毛が1勝ずつ。青毛と栃栗毛が未勝利となっている。

 ちなみに今年のヴィクトリアマイルには意外にも1勝にとどまる黒鹿毛が多数エントリー。ブエナビスタ以来の2勝目となるか、勝ち馬の毛色も楽しみにレースを見守りたい。

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