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日本人になりすましたウズベキスタン人に「出前館」の配達員をさせて、不正に給料を得たなどとして、警視庁国際犯罪対策課が東京都中野区の会社役員、山崎光太郎容疑者(50)ら日本人男性3人とウズベキスタン国籍の男性配達員1人を詐欺と私電磁的記録不正作出・同供用容疑などで逮捕したことが捜査関係者への取材で判明した。
警視庁は、山崎容疑者らが短期滞在で就労が認められていないなどのウズベキスタン人を集めて働かせ、100人以上の給料の一部を報酬として得ていた可能性があるとみて調べる。
捜査関係者によると、4人は共謀して2023年10月21日、日本人名義の出前館のアカウントをウズベキスタン人の容疑者に使わせ、商品を配達して給料をだまし取ったなどの疑いが持たれている。
山崎容疑者らは、名義を貸す日本人を集めて出前館の配達員のアカウントを作成させ、ウズベキスタン人らにIDやパスワードなどの情報を渡して配達をさせていたという。
逮捕されたウズベキスタン人の容疑者は配達で1カ月に十数万円程度を売り上げていたとみられる。山崎容疑者らは、出前館から日本人名義の銀行口座に支払われる給料の一部を報酬として受け取り、残りを配達員に支払っていたとされる。
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ウズベキスタン人の容疑者は、短期滞在で入国した後、難民申請が認められず、就労が禁止される「仮滞在」となっていた。23年9月には、ペダル付きバイク「モペット」で配達中に交通事故を起こしており、その捜査の過程で、出前館の配達員用のアプリに日本人名義のアカウントでログインしていることが発覚した。【朝比奈由佳】
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