スポット参戦のセスクスが2冠王者ロバンペラを逆転。シェイクダウンを最速で駆け抜ける/WRCポルトガル

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2025年05月15日 19:00  AUTOSPORT web

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マルティン・セスクス(フォード・プーマ・ラリー1) 2025年WRC第5戦ポルトガル
 5月15日、WRC世界ラリー選手権第5戦『ラリー・ポルトガル』が開幕した。現地の朝8時過ぎから行われたシェイクダウンは、Mスポーツ・フォード・ワールドラリーチームのマルティン・セスクス(フォード・プーマ・ラリー1)が最速タイムを記録している。

 ラリー・ポルトガルから怒涛のグラベル(未舗装路)7連戦に突入していく今季2025年のWRC。この第5戦でもトヨタが前年最終戦から続く連勝を伸ばしていくのか、それともライバルであるヒョンデのクルーがストップをかけるのか、シーズン中盤に控えるグラベルイベントでの勢力図を占う意味でも注目の一戦となる。

 そんなラリー本番に向けた、最後の確認の場であるととともに調整のためのステージでもあるシェイクダウンは、マトジニョスのサービスパークから東に30kmほど離れた場所にある、バルタルに設定されたグラベルステージで実施された。

 全長5.72kmの同ステージにおけるファーストランで一番時計を記録したのは、トヨタのカッレ・ロバンペラ(トヨタGRヤリス・ラリー1)だった。タイムは3分54秒7。そこから0.4秒おくれてティエリー・ヌービル(ヒョンデi20 Nラリー1)が暫定2番手。さらにオイット・タナック(ヒョンデi20 Nラリー1)が続きヒョンデ・シェル・モービスWRTのダブルエースが上位に並んだ。勝田貴元(トヨタGRヤリス・ラリー1)の最初のランはトップから5.3秒おくれ暫定10番手となった。

 これ以降、各選手が2回目、3回目と同ステージでの走行を繰り返した結果、最終的にはセスクスがトップに。フル参戦ではなく年間で6つのイベントにスポット参戦する男はラリー1勢で唯一4回走り、そのラストで3分52秒3をマーク。2走目でただひとり3分52秒台のタイムを記録していたロバンペラを0.6秒上回ってみせた。

 3番手は現王者のヌービルで自己ベストタイムは3分53秒2。セバスチャン・オジエ(トヨタGRヤリス・ラリー1)が3分54秒0で4番手につけると、タナックがコンマ1秒差で続きトップ5に入った。

 6番手以下は、エルフィン・エバンス(トヨタGRヤリス・ラリー1)、ジョシュ・マッカーリーン(フォード・プーマ・ラリー1)、勝田、アドリアン・フルモー(ヒョンデi20 Nラリー1)と続き、サミ・パヤリ(トヨタGRヤリス・ラリー1)までがトップ10入り。グレゴワール・ミュンスター(フォード・プーマ・ラリー1)が11番手となっている。

 WRCポルトガルの競技初日はこのあとセレモニアル・スタートが行われ、19時05分(日本時間16日3時05分)からフィゲイラ・ダ・フォスでSS1が実施される。

[オートスポーツweb 2025年05月15日]

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