【ヴィクトリアM予想】大敗直後の馬は前走の距離に注目! 牝馬トップクラスの能力馬に立ちはだかる消去法データとは

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2025年05月17日 16:30  netkeiba

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ヴィクトリアマイルに出走予定のステレンボッシュ(c)netkeiba
 今週の日曜日は、東京競馬場でヴィクトリアマイル(GI・芝1600m)が行われます。

 過去10年のヴィクトリアマイルでは前走5着以内の馬が4勝2着9回3着8回となっていますが、前走が1着だった馬からは勝ち馬が出ていません。先週のNHKマイルCも前走1着馬が苦戦する傾向にあります。

 ヴィクトリアマイルとNHKマイルCはどちらも東京芝1600mが条件で同じような時期に行われる一戦です。前者は牝馬限定、後者は3歳限定という違いはありますが、似たような舞台で傾向も似通るのでしょう。

 東京芝1600mは広く直線の長いコースです。しかも、GIでタフな流れになりやすいことを考えると、前走で目いっぱいの走りをした馬よりも余力を残している馬の方が結果を残しやすいのでしょう。前走で目いっぱいの競馬をすると疲れが残ってしまう可能性もありますし、どちらかと言えばフレッシュな状態の馬の方が好走する確率が高いと言えそうです。

 ただし、前走で10着以下と大敗している馬は33頭が出走し2勝3着1回と好走率は高くありません。牝馬は繊細だと言われていますし、大敗直後で精神的なダメージが心配されるような馬は少し割引が必要になるかもしれません。

 ここでは、上位人気が予想される馬の死角となりそうなデータをひとつ紹介します。

【条件】
前走10着以下(ただし、前走1400m以下の馬は除く)
[0-0-0-23]複勝率0%
該当馬:ステレンボッシュ、ラヴェル
※特に言及のない限り、データは過去10年間を対象にしています。

 上位人気が予想されるステレンボッシュが該当しました。

 過去10年のヴィクトリアマイルで前走10着以下から巻き返したのは23年ソングライン、20年ノームコア、15年ストレイトガールの3頭です。この3頭は前走で1400m以下に出走。ヴィクトリアマイルはテンから流れが速くなりやすい傾向にありますので、スタートからの追走スピードが重要と言えます。前走で1400m以下に出走している馬は、速い流れを前走で経験していることが強みとなり、ガラッと変わるケースがあるのでしょう。

 しかし、前走が1600m以上で10着以下に敗れている馬は、そのような経験をしていないため、前走から巻き返すケースがないのでしょう。

 ステレンボッシュの前走は2000mの大阪杯で13着。レースを見る限りではスムーズに立ち回っていたように映りましたが、直線では全く伸びずに大敗。しかも、前の馬を捕らえるどころか後ろの馬にも差されており、内容自体も評価できる点がありませんでした。

 この中間の報道を見ると陣営は前走の敗因を把握できていないようですし、もしかすると今は走れる精神状態にないのかもしれません。大敗した後の牝馬は精神的なダメージを引きずり、そのまま結果を残せずに現役を終える馬もいます。

 これまでの実績から能力は牝馬トップクラスであるのは間違いありません。しかし、今回はその能力を出せる精神状態ではない可能性は否定できません。人気で大きなリターンに期待できないことも考えると、本馬を軽視することが最も妙味のある馬券戦略と言えるのではないでしょうか。

 重賞レースの参考に、是非お役立てください。

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