【AI予想・ヴィクトリアM】コース替わりで先週の傾向は通用せず!? 人工知能の本命は牝馬トップクラスの能力馬

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2025年05月17日 20:00  netkeiba

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ヴィクトリアマイルに出走予定のアスコリピチェーノ(撮影:高橋正和)
 今週の日曜日は、東京競馬場でヴィクトリアマイル(GI)が行われます。

 過去10年のヴィクトリアマイルはすべてNHKマイルC(GI)の翌週に行われており、今年も例年通りの日程で開催されます。ヴィクトリアマイルとNHKマイルCの舞台は東京芝1600m。同じ条件での一戦ですので、似たような傾向になりそうなイメージを持つ方もいると思います。しかし、枠番の傾向に大きな違いがある点は注意が必要です。

 15年から24年のNHKマイルCでは5枠以降に入った馬に良績が集まっており、内枠の馬は劣勢となっています。今年のNHKマイルCも上位2頭は5枠以降に入った馬となっており、どちらかと言えば外枠有利の傾向です。しかし、同じ条件で行われるヴィクトリアマイルの過去10年の枠番成績を見ると、4枠以内に入った馬が優勢で前週のNHKマイルCとは傾向が異なります。

 では、なぜこのようなまったく違う傾向になるのか。それは使用されるコースにあります。15年から24年のNHKマイルCは春の東京開幕週から使われているAコースで開催されています。開催が進むと馬場の傷みも進行します。特に多くの馬が通る内目の馬場は傷みが多くなることから、NHKマイルCでは馬場のいい外目を走れる外枠の馬が活躍しているのでしょう。

 一方、過去10年のヴィクトリアマイルはすべてBコースで開催されています。東京のBコースはAコースから3メートル外に内柵が設けられています。内目の馬場の傷みがカバーされますので、内枠の馬にもチャンスが生まれると考えられます。今年のヴィクトリアマイルもBコースでの開催となりますので、例年通りの傾向になる可能性が高いかもしれません。

 枠順にも大いに注目したいヴィクトリアマイルで、はたしてAIはどういった結論に至ったのか。早速ですが、AIに弾き出された注目馬をご紹介します。

◆牝馬トップクラスの能力馬

 今週のヴィクトリアマイルでAIが本命に抜擢したのは、上位人気が予想されるアスコリピチェーノでした。

 週初の本命候補3頭には挙がっていなかった本馬ですが、その予想が一転しアスコリピチェーノに高評価が与えられました。

 内目の枠に入った馬の活躍が目立つヴィクトリアマイルで、アスコリピチェーノが引いた枠はまさかの8枠17番。しかし、外枠だからと言って必ず来ないというわけではありません。

 過去10年のヴィクトリアマイルで8枠に入った馬は5頭が馬券に絡んでいます。この5頭の内、3頭が前走初角5番手以内と先行力を見せていた馬。一方、前走初角6番手以下で好走したのは20年ノームコアと18年リスグラシュー。この2頭はGIで連対実績のあった実績馬。先行力のある馬やGIで勝ち負けできるほどの地力がある馬であれば、不利な外枠でも好走する可能性は残されます。

 アスコリピチェーノの前走はサウジアラビアで開催された1351ターフスプリント(G2)に出走。レースでは最初のコーナーを3、4番手あたりで通過していましたので、先行力のあるところは見せています。また、GIでは23年の阪神JF(GI)で優勝。24年の桜花賞(GI)やNHKマイルCで2着に入るなど実績も申し分ありませんので、外枠でも上位争いに絡むチャンスは十分にありそうです。

 アスコリピチェーノはここまで8戦5勝2着2回の戦績。唯一の着外は2走前のオーストラリアで開催されたゴールデンイーグルでの12着。初めての海外遠征や道悪が響いた印象です。また、極端に内有利の馬場で外枠から終始外目を回されたことも敗因のひとつで参考外と言える一戦です。

 今回は前走のサウジアラビアからの帰国初戦になりますが、中間の報道では状態面に不安はなさそうです。追い切りを見ても坂路コースとウッドコースを併用して十分に乗り込まれていますし、自身の力を出し切れる態勢が整っているはずです。牝馬トップクラスの能力を秘めている馬ですし、今回のメンバーが相手でもきっちりと結果を残してくれるはずです。

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