<ラグビー・リーグワン:静岡20−35神戸>◇プレーオフ準々決勝◇17日◇大阪・花園ラグビー場◇観衆7006人
神戸(リーグ5位)がプレーオフ(PO)初出場同士の対決となった静岡(同4位)に快勝し、ベスト4に進んだ。神戸製鋼が前身の名門は、4季目で初タイトル獲得に1歩前進。24日の準決勝では、2連覇を狙うBL東京(同1位)と激突する。準々決勝のもう1試合は18日に東京ベイ(同3位)と東京SG(同6位)が対戦する。
◇ ◇ ◇
神戸が15点差で静岡に快勝した。勝因は相手の武器だったスクラムで主導権を握れたこと。10日のリーグ最終節では、押し込まれて23−29と敗れたが、この日は違った。
チーム最年長39歳、15年W杯日本代表プロップ山下は「試合は僕、どうでもいいんで」と、独特の表現を用いて「僕の仕事はスクラム。しっかり借りは返せた」と胸を張った。押し続けて相手の反則を誘い、敵陣へ攻め込んでは得点機を重ねた。ロックのレタリック共同主将も「この1週間の計画を完遂できた。8人でしっかり組めた」。
|
|
平尾誠二、大八木淳史らを輩出した前身の神戸製鋼は、トップリーグ時代は2度の日本一に輝きながらリーグワンでは7、9、5位と苦しんだ。今季からPOは2増の6チームが進出となり、5位で進出。
その変更にも助けられたが、レニー・ヘッドコーチは「最後の3週間で、どれだけ強いチームになれるか」と手綱を緩めない。準決勝で対戦する王者BL東京とは、静岡と同様に今季2戦2敗の相手。SH日和佐は「殴り合いになる。先にパンチを出す」と意気込む。下克上の優勝へ機運が高まってきた。【横田和幸】
|
|
|
|
Copyright(C) 2025 Nikkan Sports News. 記事・写真の無断転載を禁じます。
掲載情報の著作権は提供元企業に帰属します。