李相日監督、吉沢亮、横浜流星、渡辺謙(C)KAZUKO WAKAYAMA【モデルプレス=2025/05/18】俳優の吉沢亮が主演を務め、横浜流星が共演する映画『国宝』(6月6日公開)が、5月13日(現地時間)より開催されている第78回カンヌ国際映画祭「監督週間」部門に選出。吉沢、横浜らがカンヌに到着し、現在の想いを語った。
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先日、国際映画祭の最高峰ともいえるカンヌ国際映画祭「監督週間」部門に選出され、李相日監督は、「華麗であり、壮絶である歌舞伎俳優の生き様をお披露目する場として、これ以上ない大舞台」として、喜びを噛み締めた。そしていよいよ現地時間5月18日、『国宝』がカンヌの地で世界初上映となる。
カンヌでの公式上映を前に、現地時間5月17日、吉沢、横浜、渡辺謙、李相日監督がカンヌの地へ到着。爽やかに晴れ渡る空の下、壮大なビーチを前に、カンヌの街に対する印象や、翌日に控えたカンヌ国際映画祭公式上映に向けて、現在の想いを語った。
吉沢は、「カンヌは海が近くて、映画祭に向けて街の方たちの活気も熱量高くて、すごく素敵な街だなと思います。日本の文化である歌舞伎を通して、この『国宝』という作品を海外の皆様にどのように受け止めてもらえるかとても気になります。僕たちが意図していない視点で見てくださる人もたくさんいると思うので、明日の公式上映の皆さんの反応が楽しみでもあり、不安でもありますね」と現在の心境を明かす。一方横浜は「芸術溢れる街で美しくて、リゾートの雰囲気も下町のような雰囲気もあって、色んな表情がある町だなと思います。フランスでは、歌舞伎をはじめ浮世絵など、日本の文化に興味をお持ちの方が多いと思うので、吉沢くんと一緒で、日本が誇る伝統芸能である歌舞伎を題材とした作品を、見てくださった方がどのように感じてくださるのかがすごく楽しみです」と期待に胸を膨らませた。
渡辺は「これまで色々な映画祭に連れて行っていただき、カンヌで映画祭はコンプリートになりますが、みんなで集中して映画を盛り上げていこうという雰囲気があって、やっぱり素敵だなと思いますね。事前に作品をご覧になった記者さんから質問をいただいていますが、僕たちが描きたかったことに関する質問が来ているので、海外の皆様にも伝わると思っています。ただ、一般のお客様がどういう風に感じるかはすごく楽しみです」と自信と希望に満ちた想いを語った。
一方、これまで『悪人』でモントリオール世界映画祭、『許されざる者』でヴェネチア国際映画祭、『怒り』でトロント国際映画祭やサン・セバスティアン国際映画祭に参加してきた李相日監督は、「単に日本映画ということだけでなく、日本の伝統芸能を扱っている作品がカンヌに出品されるということは、そう多くはないことだと思います。それに、今の映画界でトップを走っている俳優たちが勢ぞろいして、日本の伝統芸能を題材にした作品に取り組むという、エンターテイメント性と作品性の両方を持っている作品がカンヌに選出されたということはすごいことですし、どう見られるかがとても気になります。明日の公式上映は、作り手にとっては重圧で、なかなかタフな時間になると思います」と監督ならではの胸の内を明かした。
◆吉沢亮主演「国宝」
本作は、2018年に単行本化された吉田修一氏の『国宝』を映像化。任侠の一門に生まれながらも、歌舞伎役者の家に引き取られ、芸の道に人生を捧げる主人公・喜久雄の50年を描いた壮大な一代記である。吉沢、横浜のほか、渡辺、高畑充希、寺島しのぶ、田中泯、森七菜、見上愛、永瀬正敏、宮澤エマ、黒川想矢、越山敬達、三浦貴大、嶋田久作らが名を連ねる。(modelpress編集部)
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