また、勝田貴元／アーロン・ジョンストン組が総合5番手。エルフィン・エバンス/スコット・マーティン組は、TGR-WRT2からエントリーしているサミ・パヤリ／マルコ・サルミネン組に次ぐ総合7番手につけている。
今季第5戦ポルトガルのデイ3は、SS12からSS18まで計7本のステージ、距離にして122.92kmで争われた。選手たちは、サービスパークの東および北東エリアで3本のステージをミッドデイサービスを挟んで各2回走行した後、一日の最後にロウサダのラリークロスサーキットを舞台にスーパーSSを駆け抜けた。
金曜のデイ2で首位のオィット・タナック（ヒョンデi20 Nラリー1）と7秒差の総合2位につけたオジエは、この日のオープニングとなったSS12と続くSS13で連続ベストをマーク。その差を2秒にまで縮めることに成功したものの、直後のSS14ではギャップが開き11.8秒差に。午後の再走ステージでもSS15、16と連続で2番手タイムを刻むも、首位タナックがいずれもトップタイムを記録したため、両者のギャップは13.9秒とわずかに拡がってしまう。
しかしデイ3の最後から2番目のスタージとなったSS17でドラマが待っていた。タナックがパワーステアリングのトラブルで遅れ総合3番手に後退したのだ。この結果、オジエが首位に立ち、さらにオープニングステージで勝田を抜いて総合3番手に順位を上げていたロバンペラが、SS17でベストタイムを刻みんだあと総合2番手に浮上した。
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デイ2で総合3番手につけた勝田は、オープニングで順位を下げたもののSS13では2番手タイムを記録して総合3番手を取り返す。しかし、続くSS14では再度順位が入れ替わることに。以降は総合4番手でラリーを進めていたが、SS17でティエリー・ヌービル（ヒョンデi20 Nラリー1）に先行を許し総合5番手に後退。とはいえ、ギャップ2.2秒と僅差であり最終日での逆転は充分に可能だ。
ラリー1でのラリー・ポルトガル出場は今回が初となるパヤリは、デイ3でも安定性の高い走りを継続。最終のSS18では3番手タイムを記録するなど速さも示し、総合6番手の座を堅守している。エバンスも総合7番手を守り、最終日のデイ4ではパワーステージおよびスーパーサンデーでの、ボーナスポイント獲得に挑む。
「今夜、GRヤリスの2台がトップに立つことができたことを喜ぶべきだろう」と語るのは、元WRCワールドチャンピオンでTGR-WRTのチーム代表代行を務めるユハ・カンクネン。
「素晴らしいバトルが続いていただけに、オィット（・タナック）に起きてしまったことはもちろん残念だ。しかし、今日の午後のコンディションは非常にラフだったため、このようなことは起こりうるものだ。なにより、これもラリーの一部だと言える」
「幸いにして我々のクルマは全車が無事に一日を終えることができており、ドライバーたちは今日も素晴らしい仕事をしてくれた。セブ（オジエ）は良い位置につけているが、まだステージは残っている。まだ何も確実ではなく、集中し続けなくてはならない」
ラリー最終日となる18日日曜のデイ4は、サービスパークが置かれているマトジニョスの北西エリアで『パレーデス（SS19／SS22）』『フェルゲイラス（SS20／SS23）』、大ジャンプポイントがあることでで知られる『ファフェ（SS21／SS24）』という3本のステージを、ミットデイサービスを受けることなく各2回走行する。計6本のステージの合計距離は72.16km。リエゾン（移動区間）も含む一日の総走行距離は410.67kmだ。
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