車のルームランプ、オフにしても消えない!原因や対処法を整備士が解説

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2025年05月18日 17:10  まいどなニュース

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車のルームランプに関するトラブル対処法(satoshi.o/stock.adobe.com)

車のルームランプが点きっぱなしだと、バッテリー上がりを起こすかもしれません。

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オフにしても消えないとき、どうすれば良いか焦ってしまいますよね。

ルームランプが消えないときに冷静に対処できるように、原因の解説も含めて現役の整備士がお伝えします。

車のルームランプが消えない不具合の原因

ルームランプをオフにしても消えない原因はいくつか考えられます。

ルームランプは一般的に「ON」「DOOR」「OFF」の3つの設定があります。

勘違いの可能性もあるので、まずは冷静に状況を確認してみましょう。

▽そもそもルームランプの設定がオン(ON)になっている

知らぬ間にルームランプの設定が「ON」になっていませんか?

わたし自身も、いつの間にか子どもが触っていて…という経験があります。

また、ドア連動で点灯するルームランプとON/OFFで点灯するルームランプが異なる車もあるので注意が必要です。

ルームランプの設定がONのままだと、エンジンを切ってドアロックをしてもルームランプが消えない可能性が高いです。

▽そもそもルームランプの設定がドア連動(DOOR)になっている

そもそもルームランプの設定がドア連動「DOOR」になっていませんか?

ドア連動になっていると、ドアの開閉時にルームランプが点灯するのはもちろんですが、エンジンを切ると自動的に点灯したり、ドアロック後もしばらく点灯を続ける車もあるので一度、確認してみましょう。

▽ドア連動の設定にしている&半ドアになっている

ドア連動の設定にしていると、ドアを開けているとルームランプが点灯します。

半ドアになっているとドアが開いているときと同じく、ルームランプが点灯します。

ドアを閉めたつもりでいても半ドアになっているかもしれません。

どこかのドアやリヤゲート・トランクが半ドアになっていないか確認してみましょう。

▽ドア連動の設定にしている&半ドアを検知する機能が故障している

ドア連動の設定にしていて、ドアの開閉を検知するセンサーが故障していると、ルームランプが消灯しないといけないシチュエーションでも消灯しないことがあります。

この場合、ドアを確実に閉めていても車はドアが開いていると判断しているので、半ドア警告がメーター内に点灯しているはずです。

センサーは「カーテシスイッチ」と呼ばれたり「半ドアセンサー」と呼ばれます。

また、最近ではドアロックアクチュエーターに機能が内蔵されているものも多いです。

▽配線またはルームランプの回路がショートしている

「ONにもしていない」、「ドア連動にもしていない…」といった間違いなくルームランプをOFFにしているのに点灯したまま消えない場合は、ルームランプに関係する回路に異常があるケースが考えられます。

具体的には配線がショートしていたり、ルームランプ本体やボディコンピューターの基盤で、ショートを含めた異常が発生している可能性があります。

ルームランプが消えない際の対処法

ルームランプが消えない際、まず心配なのが点きっぱなしになることで発生するバッテリー上がりです。

先ほどの故障原因の解説を参考に、まずは半ドアになっていないかの確認と、ルームランプのスイッチの位置(または設定)を確認しましょう。

ドアロック後にすぐ消灯しない設定になっている車もあるので、取扱説明書や車のコネクティッドシステム上で、設定を確認することも大切です。

▽バッテリー上がり防止のために自動消灯する車もある

最近の車は、ルームランプが点きっぱなしでバッテリーが上がるのを防止するために、一定時間経過後に自動消灯する車が増えています。

車の故障によってどうしてもルームランプが消えないとき、15〜90分程度待って自動消灯しないか確認してみましょう。

自動消灯が機能していれば、とりあえずバッテリーへの負担は最小限に留められます。

▽【上級編】ヒューズを抜く

ルームランプの電源側にあるヒューズを抜くことで、ルームランプを消すことができます。ただし不具合の原因によっては効果がないこともあります。

また、ルームランプのヒューズが他のシステムの電源も兼ねていることも多いので注意が必要です。

特にETCやドラレコの電源線をルームランプの配線から取ることもあるので、これらも使えなくなる可能性があります。

そのため、上級編とさせていただいていますが、ヒューズを抜くのはどうしてもルームランプが消えないときのバッテリー上がり防止のために、車を駐車しているときだけにしておくのがよいでしょう。

▽【上級編】ルームランプを外す

ルームランプを外すことで、修理するまでの間ルームランプが点きっぱなしになることを防ぐことができます。

ルームランプ本体に挿さっているコネクタを抜くのがもっとも安全ですが、ルームランプを外してコネクタにアクセスするのに工具が必要なケースが多いので上級編としました。

また、ルームランプのバルブを抜くのでも構いませんが、ノーマルバルブの場合は点きっぱなしだとかなり熱を持っているので、ヤケドの恐れもあり注意が必要です。

最近の車で新車時からLEDが採用されているものは、バルブのみ抜くことができないタイプもあります。

ルームランプの修理費用の目安

ルームランプが消えないときの修理は数万円程度が目安となります。(修理箇所によって費用は異なる)

主な交換部品の修理費用の目安を以下にまとめました。

・交換部品/修理費用の目安
ドアロックアクチュエーター/15,000円〜35,000円
カーテシスイッチ/5,000円〜10,000円
ルームランプ/5,000円〜20,000円
配線修理/5,000円〜
ボディコンピューター/50,000円〜

【整備士のまとめ】
ルームランプが消えないとき、まずは焦らずに車の状況を確認しましょう。
ルームランプのスイッチ(設定)はどうなっているか、半ドアになっていないか確認したうえでいずれも問題なければ、バッテリーに負荷が掛からないうちに早めに診断・修理を整備工場に依頼しましょう。

(まいどなニュース/norico)

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