
写真 中国EC大手の「ピンドゥオドゥオ(拼多多)」などを展開するPDDホールディングス傘下の格安越境ECプラットフォーム「テム(Temu)」が、12月14日に競合の「シーイン(SHEIN)」を、知的財産権の侵害やサプライヤーへの脅迫などで米・コロンビア特別区裁判所に提訴したと、国内外のメディアが報じた。
報道によると、テムの運営企業である米・ボストンを拠点とするWhaleCo Inc.が提出した訴状では、シーインは同社の知的財産権を侵害し、事業展開を妨害していると主張。テムに出店する加盟店の代表者をシーインのオフィスに何時間も拘束し、携帯電話などを没収してテムの事業に関連する情報を取得したほか、加盟店にテムとの取引を止めるよう脅迫したとしている。
両社はこれまでも互いに対する訴訟を米国内で起こしており、2022年12月にはシーインがテムを著作権の侵害などを理由に、今年7月にはテムがシーインを米国の反トラスト法(独占禁止法)違反の疑いでそれぞれ提訴。しかし、今年10月に両社は互いに対する訴訟を取り下げていた。
テムは、2022年9月に欧米やアジア向けに格安商品を提供するECプラットフォームとして、マサチューセッツ州ボストンで設立。年間の注文数は61億件を超えており、現在、米国のApp Storeでのショッピングアプリランキングで「シーイン(SHEIN)」を抑え1位となっている。今年7月には日本にも上陸し展開をスタートした。
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