トヨタ自動車は5月21日、クロスオーバーSUVの新型「RAV4」を公開した。同社で初めて、自社グループのソフトウェア開発プラットフォーム「Arene」(アリーン)を採用。日本では2025年度内に発売予定。
PHEVとHEVをラインアップし、純ガソリンエンジンモデルがなくなる。PHEVには、同社による最新世代のハイブリッドカー向け機構を初めて搭載し、バッテリーを大容量化した他、モーター出力も向上した。電動モーターでの航続距離は従来の95kmから150kmに伸びたという。
デザインはバンパーとグリルを一体化した「CORE」に加え、大型のグリルを備えた「ADVENTURE」、車体の剛性を高めたスポーツモデル「GR SPORTS」をそろえる。
Areneは子会社のウーブン・バイ・トヨタが手掛ける。一部報道媒体ではOSとも表現されるが、同社広報によると正しくはソフトウェア開発プラットフォームという。
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RAV4では、マルチメディアシステムが搭載する音声認識機能を、AreneのSDK(ソフトウェア開発キット)を使って開発。応答速度・理解精度を向上させたとうたう。さらに、AIでドライバーの異常を検知し、運転の継続が困難な場合には、自動で車両を減速・停車させる機能も同様に改良。路肩に退避スペースが確認できた場合には、減速後、路肩へ寄せて停車できるよう改善した。さらに、これまでオプションとして提供していた急加速の抑制機能を標準搭載したという。
トヨタはソフトウェア検証ツールや、データ収集基盤を備えるAreneを活用し、安全に関する技術の開発効率を高める方針。新型RAV4を皮切りに、同様にAreneを活用した車両の開発も本格化するという。
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