「盗撮動画アップしていいか」＝配達物見て電話容疑、郵便局員逮捕―警視庁

　配達する郵便物に記載された女性の電話番号に「あなたの盗撮動画をアップしていいですか」などと電話をかけたとして、警視庁蒲田署は２１日、郵便法違反と強要未遂の疑いで、郵便局員能勢陽一容疑者（３９）＝東京都大田区東嶺町＝を逮捕した。

　容疑を認め、「女性と話すきっかけがほしくて４〜５年前から始め、１００人以上に電話した。一方的に話すことにどきどきして性的興奮を覚えた」などと話しているという。

　逮捕容疑は１月２８〜３１日、配達物に記載された都内の２０代女性の携帯電話番号を把握。女性に「１年前からあなたの家を盗撮している者です。あなたの動画をユーチューブにアップしてもいいですか」「やめてほしいなら、あした駅で待ち合わせしませんか」などと電話をかけた疑い。

　同署によると、能勢容疑者のスマートフォンには、郵便物に記載された電話番号や住所など女性の個人情報ばかりを撮影した画像約１００枚が保存されていた。実際に盗撮したとみられる動画は確認されていないという。

　女性から「知らない男から非通知で盗撮していると連絡が来た」と署に相談があり、発覚した。

　日本郵便は「事実関係を確認中だが、警察の捜査に協力する」としている。