バラ売りされている部品を集めてノートPCを組めるかチャレンジする企画が、YouTubeで公開されました。動画の再生数は記事執筆時点で18万回を超えています。
●かき集めたのはDell
投稿者は、やまかわてるきさん。「修理パーツから組んだら安いんじゃね?」と思い立ち、複数のサイトを通じてガラクタもといノートPCのパーツをかき集めました。
組み立てるのは、マザーボードが安かったDellの「Inspiron 7405」。液晶パネルやマザーボードなどは既に組み込まれているため、後はサービスマニュアルを読みながら作業するだけの「実質イージーゲーム」だそうです。
|
|
ディスプレイ側の金具をキーボード側にはめ込み、購入したネジで固定。スムーズに進んでいく作業にはパズルのような楽しさがあります。楽しいとはいうものの、お金と手間をかけているのも事実。これで起動しなかったら目も当てられません。
開閉に問題はなさそうなので、次は冷却ファンを取り付けます。ヒートシンクはアリエクスプレスで見つからなかったためeBayで注文。海を越えてやって来たパーツは妙に汚いですが、取りあえずグリスを塗ってネジで固定していきます。
ここまでの作業は非常に順調。あまりにもスムーズに進んでいくため、全く盛り上がらない短い動画になってしまうのではないかと心配するほどです。YouTuberならではの懸念だ……。
次はバッテリーを取り付ける作業に取り掛かります。しかし、本来なら付属しているはずのケーブルが欠けていたので、やむを得ず単品で注文。思わぬところで2週間も足止めをくらってしまいました。
バッテリーを付けてメモリをセットし、通信のテストをするためWi-Fiカードを装着。なお、Wi-Fiカードは技適特例制度のもと使用しています。
|
|
●穴がない!
M.2 SSDをスロットに差し込み固定……したいところですが、ネジ穴部分が空洞になっていました。ネジではなく、「穴」の方がありません。仕方がないので、やまかわさんはガムテープで固定。斬新な方法で危機を乗り切りました。
通電を確認し、キーボード側のカバーを装着。ノートPCを開くと早速BIOSが立ち上がっていました。Windows 11のインストールにも成功し、バラ売りされていたパーツからノートPCを組むことに成功しました!
タッチパネルも問題なく機能しており、タブレットとして使うことも可能。やまかわさんは「ちょっと感動してる」とコメントし、自作デスクトップPCやゲーミングPC、メーカー製の物を直接買うのではなく、今は自分でノートPCを組む時代だと力説しています。
●大事なのは確かめること
|
|
本来は完成した状態で売られているノートPCの分解されたパーツで、単にもう一度組み上げただけという「何の生産性もない」作業だったと話すやまかわさん。しかし、正しい部品を正しく使えばノートPCを組めるということがわかりました。
なお、今回の企画にかかった費用は6万4000円。同じ性能帯のノートPCをメルカリで調べたところ平均価格は3万5000円だったそうです。どうやら「安く組めるんじゃね」という仮説は外れてしまったようですね。
その後、M.2 SSDのネジを締めることに成功しガムテープから無事卒業したとコメント欄で報告。視聴者からは、「その発想はなかった」「短い時間なのにこの満足感半端ないてぇー!!!」「この人の技術がえぐすぎる」「自作ノーパソって新しいな」などの感想が寄せられています。
やまかわさんは同チャンネルの他、YouTubeチャンネル「すぎやまけいた」とX(Twitter/@YamakawaTeruki)も運営中。Windows XPが入っているPCで1カ月生活したり、ドン・キホーテのガジェットのみで部屋を構築したりと、さまざまな企画に挑戦しています。
動画提供:YouTubeチャンネル「やまかわてるき」さん
|
|
|
|
Copyright(C) 2025 ITmedia Inc. 記事・写真の無断転載を禁じます。
掲載情報の著作権は提供元企業に帰属します。
「ドコモ絵文字」提供終了へ(写真:ITmedia NEWS)153
「ドコモ絵文字」提供終了へ(写真:ITmedia NEWS)153