初の現代劇ラブストーリーに挑戦する堺雅人 (C)ORICON NewS inc. 俳優の堺雅人(51)と井川遥(48)が22日、都内で行われた映画『平場の月』(11月14日公開)制作報告会見に登壇した。『半沢直樹』シリーズ(13年、20年)以来の共演となる。
【集合ショット】オーラすごい!ホワイトとブラック衣装で登場した堺雅人&井川遥ら 『半沢直樹』(13年、20年)、『真田丸』(16年)、『VIVANT』(23年)と、その年を代表する連続ドラマで主演を務めてきた堺だが、映画では『DESTINY 鎌倉ものがたり』(17年、山崎貴監督)以来8年ぶりの主演作となる。
本作は、2018年に刊行された朝倉かすみ氏による同名小説(光文社)。男女の心の機微を繊細に描き、各紙書評にて絶賛され、第32回山本周五郎賞を受賞し、第161回直木賞にノミネートされた。35年ぶりに再会した中学時代の同級生同士。お互い独り身となり、さまざまな人生経験を積んだ2人が意気投合し、中学生以来、離れていた35年のときを埋め、心を通わせていくストーリーは、「こんな“大人の恋愛小説”は読んだことがない!」と多くの話題を呼び、発売当初から映像化権のオファーが30社以上にのぼり、満を持して映画化される運びとなった。
堺が演じるのは、妻と別れ、地元に戻り印刷会社に再就職し、慎ましく、平穏に生活する、そんなどこにでもいるような主人公・青砥健将。井川は、青砥が中学生時代に想いを寄せていた須藤葉子を演じる。
堺は現代劇のラブストーリーも初となる。その事実を知らされた堺は「あ、そうですか。僕も驚きました」と目を見開きつつ、「お相手は井川さんだったので、何の気がねや苦労もなく、全部任せて、全部相談して(できました)」とにっこり。「井川さんのことをますます魅力的だなと思いました」と感謝すると、井川は「(『半沢直樹』では)2人きりのシーンってなかったので。いつも作戦を練っていたので」と会場を笑わせ、堺も「今回は作戦を練らないので」と念押しした。
会見には、中村ゆり、でんでん、吉瀬美智子、坂元愛登、一色香澄、土井裕泰監督も登壇した。