バレーボール女子日本代表の新主将に就任した石川真佑(25=ノバラ)が、28年ロサンゼルス五輪に向けて始動する1年目のシーズンへ決意を新たにした。22日、都内のナショナルトレーニングセンターで合宿参加中の代表メンバー30人がそろって会見。フェルハト・アクバシュ新監督の下、発表されたチームスローガン「STRONG ROOTS(強い根)」を合言葉に、世界で輝くための土台作りを進めていく。
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背番号「4」の下にキャプテンを示す「−」が加わった真新しいユニホームを着た石川が、力強く言った。「五輪でメダルを取るということは、全員が思っていることだと思う」。3年後のロスで、昨年のパリの忘れ物を取りに行く。「メダルを取るために1シーズン、1シーズンを過ごしていきたい」と見通した。
新主将としての決意は固い。イタリアから帰国してすぐに、指揮官から「カリスマ性がある」と大役を任された。東京、パリと主力メンバーとしてけん引してきた実績も十分。「いろんな経験をさせてもらっているので、伝えていかないといけない。自分に任せられた役割をしっかり果たしていきたい」と引き締めた。
先人たちから学ぶ。パリ後に引退した古賀紗理那さんは、チームの大黒柱だった。「素晴らしい方たちだった。一緒にやっていて『この選手と結果を残したい』と思えたので、自分もそういうふうに思ってもらえるようになりたい」。兄の祐希も理想型の1つだ。兄妹そろっての代表主将となるが「兄妹だからというより1人のアスリートとして学ぶことがある」と身近な存在から刺激を受けている。
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合宿では、1時間前には会場入りして1人黙々とアップに励む。その姿勢は既に、若手たちの心を捉えている。「まずは自分がやるべきことに集中」。キャプテン石川が、ロスへ1歩を踏み出した。【勝部晃多】
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