変動費より固定費の見直しが節約に効く!その理由とは?

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2025年05月22日 19:30  All About

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「変動費より、固定費の見直しから始めよう」とよく言われますが、なぜ固定費が優先なのでしょうか? 今回は、固定費を見直すべき理由を分かりやすく解説します。
増税や物価の上昇などで、「家計を見直したい」と考える方も増えています。そんなときには、「変動費より、固定費の見直しから始めよう」とよく言われますが、なぜ固定費が優先なのでしょうか? 今回は、固定費を見直すべき理由を分かりやすく解説します。

固定費と変動費の違いとは?

「固定費」とは、毎月ほぼ決まった額が発生する支出のことを言います。

例えば、家賃・住宅ローン、保険料、水道光熱費、スマホやネットなどの通信費、自動車関連費、各種サブスクリプション、教育費などが含まれます。

固定費は、ほどんどのものが自動引き落としされます。意識しないとどんどん支払いが増える可能性があるので注意が必要です。

一方、「変動費」は、月によって金額が変動する支出のことをいいます。主に食費や日用品、交際費、レジャー費、医療費、美容・被服費、雑費などが挙げられます。

固定費の見直しが節約に効く2つの理由

家計を見直すときは、「まずは固定費から」と言われていますが、以下では、その理由を2つご紹介します。

1:一度の見直しで、ずっと節約効果が続くから

固定費の見直しが節約に効果的とされる大きな理由は、「一度見直すだけで、継続的な効果が期待できる」ことにあります。例えば、スマートフォンの料金プランを見直したり、不要な保険を解約したりすることで、毎月決まって出ていくお金を減らすことができます。しかも、その効果は一時的なものではなく、見直した後もずっと続くため、手間に対するリターンが大きいのが魅力です。

節約を「がんばり続けるもの」ではなく、「仕組み化して自然とできるもの」に変える第一歩として、固定費の見直しは非常に有効なのです。

2:気付かないうちに増えている支出が多いため

固定費は、一度契約するとそのまま放置されやすい支出です。例えば、住宅ローンや保険、スマホやインターネットの通信費などは、毎月自動で引き落とされるため、金額をあまり意識しなくなりがちです。また、サブスクリプションサービス(定額サービス)も代表的な固定費の1つ。月額数百円でも、使っていないサービスがいくつもあれば大きな負担になります。

また、ライフスタイルや家族構成、仕事環境などが変われば、必要なサービスや適正なプランも変わるもの。昔のままの契約が、今の自分に合っていない可能性もあります。知らないうちに、膨らむ固定費は「仕方ない……」と諦める支出ではありません。少しでもセーブできないかという意識を持ちましょう。

固定費の見直しをするなら

固定費を見直す場合は、以下のポイントを押さえましょう。

【家賃・住宅ローン】
個々の状況にもよりますが、可能であれば引っ越しをしたり、金利の低い住宅ローンに借り換えたりしましょう。

【自動車関連費】
車は所有しているだけで維持費が結構かかります。複数台持っているご家庭は、1台を手放し、カーシェアやレンタカーで代用できないか検討しましょう。また、自動車が必要な場合は、軽自動車に乗り換えるだけでも節約効果があります。

【通信費】
大手キャリアから格安SIMへ変更するだけで月数千円の節約が可能です。契約している通話・データプランが利用状況に合っているかも確認しましょう。

【保険料】
保障内容が今のライフスタイルにあっているのか、不要な特約がついていないか確認を。必要以上の保障はムダになります。

【電気代・ガス代】
「電気・ガスの自由化」により、消費者が契約する会社を自由に選べるようになりました。「エネチェンジ」などの比較サイトを使って、自分の家庭に合った最適な電力・ガスプランを探してみましょう。

また、初期費用がかかってしまいますが、計画的に準備して取り組むとよいのが「省エネ家電の活用」。10年以上前のエアコンや冷蔵庫は、最新の省エネモデルよりも電気代が2倍以上になることもあり、長い目で見ると電気代の節約につながります。

【サブスクリプションサービス】
動画や音楽、雑誌などの定額サービスのことです。数カ月使っていないものは、一度解約してしまい、必要であれば再契約を。

まとめ

固定費は「契約したら終わり」ではなく、「定期的に見直すもの」。少なくとも年に1回、固定費の棚卸しを行い、ムダな出費がないかをチェックしてみましょう。

文:舟本 美子(ファイナンシャルプランナー)

会計事務所、保険代理店や外資系の保険会社で営業職として勤務後、FPとして独立。人と比較しない自分に合ったお金との付き合い方を発信。3匹の保護猫と暮らす。All About おひとりさまのお金・ペットのお金ガイド。
(文:舟本 美子(ファイナンシャルプランナー))

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