ホルヘ・マルティン(アプリリア・レーシング) 5月22日、MotoGPに参戦しているアプリリア・レーシングは、2025年から2年契約で起用しているホルヘ・マルティンが1年限りでチームを離脱する意向がある噂を受けて、その否定と契約変更はないという声明を発表した。
ドゥカティのサテライトチームで2024年のMotoGPチャンピオンに輝いたマルティンだったが、ドゥカティ・ファクトリー入りは叶わず、2025年はアプリリア・レーシングへ移籍した。しかし、マレーシアでのテストで怪我を負い、さらに開幕直前にも骨折して開幕3戦を欠場。第4戦カタールGPで復帰したが、このレースでも転倒してさらに長期離脱を余儀なくされている。
前年度王者がほとんどレースをできていない状況のなか、マルティンが2026年までの契約を早期終了させて今季限りでアプリリアを離脱する意向である報道が海外でなされた。これは確定事項ではなく噂として広まったものであるが、近年のMotoGPは正式発表前に信憑性の高い情報が出回ることが多い。これを受けてアプリリアは今回声明を発表した。
その内容は「アプリリア・レーシングとホルヘ・マルティンとの契約は有効であり、両当事者は契約満了日(2026年末)までこれを遵守しなければならない。アプリリア・レーシングは、合意された期限と条件の範囲内で、この契約を全面的に履行しており、今後もこれを遵守していく」と以下のように続いた。
「アプリリア・レーシングは、両当事者間で契約期間の変更に関するいかなる交渉も行われていないと否定し、契約は当初合意された通りだ。チームは直接関係のない事項についてはコメントを控えるが、契約中のライダーに対して他チームがいかなるオファーも行わないよう求める。そのような行為はいかなる場合も正当ではない」
「チーム一同は、これまでと同様に、ホルヘの回復過程を通して彼をサポートし続け、RS-GPで彼が再びサーキットに戻ってくるのを心待ちにしている」
マルティンとアプリリアの契約は2年間で、2026年末までである。そのため、アプリリアは早期離脱を否定している。さらに、他チームへもマルティンにオファーを行わないように警告を促した。
[オートスポーツweb 2025年05月22日]