2025年F1第8戦モナコGP パドックの雰囲気 昨年同様、F1各チームは、モナコGPの公式活動日初日である木曜日のメディアデーまでに、ホスピタリティ設備全体を準備するのに苦労した。昨年のアルピーヌとマクラーレンほどでないにしても、ウイリアムズ、アルピーヌ、ハース、ザウバーは、多くの問題を抱えながら、すべての作業を終えなければならなかった。
モナコではレーストラックが狭いだけでなく、パドックエリアもとても狭く、他のトラック車両が道をふさいでいたり、モーターホームが建設中であったりする場合、トラックをエリアの奥に進入させるのは非常に難しくなる。
パドックの最も広い部分は、FIAとF1のホスピタリティユニットによって占められており、続いてフェラーリ、マクラーレン、メルセデス、そしてレッドブル所有の2チーム以外のチームが並ぶ。
レッドブルのエナジーステーションは、パドック外の浮体式プラットフォームに設置される。それ以外の、ウイリアムズ、ザウバー、ハース、アストンマーティン、アルピーヌ、そしてピレリは、パドックの狭いスペースに並ぶことになる。理想的には、奥に位置するチームのトラックから順番に到着すれば、パドックの端から手前に向かってホスピタリティユニットの構築を始められるはずだが、それは現実的には不可能だ。
月曜日の早朝にイモラを出発したのとほぼ同じ順番でチームはモナコに到着し、すぐさまモーターホームの組み立て作業に取り掛かった。つまり、あるチームがトラックから荷物を降ろし、ホスピタリティユニットを設置する間、パドックの奥へのアクセスが何時間も遮断され、奥のチームはその間、待機するしかなかった。
ウイリアムズは今年、チームのホスピタリティユニットがパドックの最奥に設置されていたため、作業が最も遅れた。その結果、カルロス・サインツのメディアセッションはチームのモーターホームで行うことができず、FIAのホスピタリティユニットに移動することになった。そのため、年末にFIA会長選に出馬することを検討している父親よりも、息子の方が早くFIA入りしたというジョークが飛び交った。
[オートスポーツweb 2025年05月23日]