2025年F1第8戦モナコGP シャルル・ルクレール(フェラーリ)はランス・ストロール(アストンマーティン)との接触でフロントウイングに大きなダメージを負った 2025年F1第8戦モナコGPのフリー走行1回目が行われ、シャルル・ルクレール(フェラーリ)がトップタイムをマークした。2番手はマックス・フェルスタッペン(レッドブル)、3番手はランド・ノリス(マクラーレン)となっている。角田裕毅(レッドブル)は14番手だった。
ヨーロッパラウンド3連戦の2戦目は、伝統のモナコGP。低速のモンテカルロ市街地コースに持ち込まれたタイヤはハードがC4、ミディアムがC5、ソフトが前戦エミリア・ロマーニャGPで初めて使われた『C6』だ。なお今年のモナコGPは、日曜日の決勝レースでタイヤ交換を2回行うことが義務付けられている。
気温22度、路面温度40度というコンディションで、現地時間13時半にセッションがスタート。開始直後から全車コースに出て行き、タイヤはハード、ミディアム、ソフトとそれぞれだ。ホームレースを迎えたルクレールはミディアムタイヤで、コースに出て早々にミラボー(ターン5)で曲がりきれずにランオフエリアに入ってしまったが、すぐに自力でコースに戻った。
その後走行を続けたルクレールだったが、フロントウイングに大きなダメージを負っている姿が国際映像に捉られた。ルクレールはヘアピン(ターン6)で、前を走っていて青旗も出されていたランス・ストロール(アストンマーティン)に追突し、ウイングにダメージを負ったのだった。これによりコース上にデブリが散らばり、セッションは赤旗中断となった。この接触はセッション後に審議されるということだ。
FP1は残り時間46分のところから再開。セッション序盤にトップに立ったのはミディアムのルイス・ハミルトン(フェラーリ)で、タイムは1分14分576。ソフトのオスカー・ピアストリ(マクラーレン)が1分13秒508、ノリスが1分13秒036とハミルトンを上回り、フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)も1分14秒336で一時3番手につけた。前戦勝者のフェルスタッペンはハードで1分13秒897を記録し3番手、角田もハードで1分14秒358と10番手だ。
今度はピアストリがトップに立つが、すぐにハミルトン、ノリスとトップが変わっていく。接触のあったルクレールはフロントウイングを交換し、ソフトで1分12秒880をマークして3番手につけると、セッションの折り返しを過ぎた頃には1分11秒964でトップに浮上。一方のストロールは赤旗以降ガレージでマシンの修復作業が続けられていた。
セッション後半に入ると、各車2セット目のタイヤを投入。そんななかトップのルクレールはソフトでこの時点での最多となる19周を走り、その後「左フロントが終わった」と報告していた。そのほかのマシンも連続走行に徹していたが、ソフトを投入した角田は1分13秒290、1分13秒232とタイムを記録し14番手、フェルスタッペンは1分12秒605、1分12秒127とタイムを縮め2番手だ。
何度か止まりきれずにランオフエリアに入るマシンがいたものの、ルクレールとストロールの接触以外に大きなインシデントもなくFP1は終了。トップ3はルクレール、フェルスタッペン、ノリスとなっている。角田は終盤トラフィックに阻まれ思うようなアタックはできず14番手だった。なお、ストロールは接触以降コースに出ることができずにセッションを終えることになった。
[オートスポーツweb 2025年05月23日]