河川敷で見つけたハマダイコンを引っこ抜き、自宅で加工した結果が「驚いた」「面白くて好き」とYouTubeで話題です。動画は、記事執筆時点で35万回以上再生されています。
動画を投稿したのは、大人になっても楽しいことを探求し続けるお父さんの「ちーとん」さん。自身のYouTubeチャンネルでは以前、家の敷地内に秘密基地を作り、捕まえたイノシシを調理する様子が話題となりました。
今回は、秋田県の郷土料理「いぶりがっこ」を食べたくなったため、河川敷にやって来たというちーとんさん。なんでも、河川敷には大根の野生種である「ハマダイコン」が自生していることがあるようで……?
やって来た河川敷で、カラシナ、クレソン、スイバ、ギシギシなど食べられる野草を次々と発見し、おいしい食べ方を教えてくれるちーとんさん。土手付近に移動したところ、お目当てのハマダイコンを発見し、無事に採取できました。
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ハマダイコンは1カ所生えていると密生していることが多いと説明しつつ、次々とハマダイコンを発見しては抜いていきます。最終的には、大きくて立派なハマダイコンを何本もゲットすることに成功しました。
早速ハマダイコンを自宅に持ち帰り、いぶりがっこを作っていくことにします。葉は使わないので切り落とし、後ほど塩漬けやおひたしにして食べるそうです。根の部分は穴が開いていたので割り、汚い部分をカット。葉と細い根っこを取り除いたらしっかりと水で洗い、燻製の準備をしていきます。
ここで、以前作った洞窟状の“秘密基地”の中に移動。ハマダイコンの味見をしてみると、辛みが強くて繊維質だけど、しっかりと大根の味がしたそうです。途中で妻が栽培種(野菜)の大根を持ってきたので、一緒に仕込んでいくことにします。
燻製するためにハマダイコンと大根にひもを結び、天井に竹を刺してぶら下げるちーとんさん。そして、樫の木の薪に火を付け、秘密基地の中で大根を煙でいぶしていきます。
煙が逃げないように煙突を閉じてすだれをかけ、ここからは煙が絶えないように薪を足して調整しつつ、しっかり色が付くまでいぶし続けていくようです。
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2時間おきに薪を足して、翌日。また2時間おきに薪を足し続けて2日後……ハマダイコンも大根もしっかりと色付き、いい感じのいぶし大根になっていました。ここから、いぶしたばかりの大根を漬け、いぶりがっこを作っていきます。
まず玄米を精米して米ぬかを作り、新鮮な米ぬか、塩、ザラメ、炊いたご飯を混ぜたぬか床を仕込みました。その後、燻製した大根を並べて重しを乗せ、熟成発酵させていきます。
いぶりがっこが漬かるまで待つ間に、箱わなに入ったイノシシの精巣と心臓(ハツ)を処理して味付け、炭火で調理していただくことに。精巣はレバーをマイルドにした感じで、精巣上体はうまみがあって気になるにおいもなく、心臓は思わずビールを飲みたくなるような味だったようですよ。
さらに秘密基地を拡張し、ランタンを置く場所やテーブルを差し込める溝などを作り、快適さを追求。いぶりがっこはハマダイコンの水分があまりにも少なくてなかなか漬からなかったため、水分を少し足してから再度重しを乗せ、漬け込むことに。そして漬け込み開始から1カ月半後……。
ついにハマダイコンのいぶりがっこが完成しました。においを嗅いでみたところ、燻製と甘い漬物のいい香りがしているようです。ぬかを洗い落とし、食べやすい大きさにカットしてみると……ハマダイコンはいぶりがっこらしい色合いに漬かっていましたが、栽培種の大根は肉厚な分、少しだけ漬かりが浅いようです。
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その後、完成したいぶりがっこを秘密基地で食べることに。ハマダイコンのいぶりがっこは燻製の香りがしっかりして、漬物の甘さとうまみがあっておいしかったそうです。
また、普通のいぶりがっこのようなパリポリした食感ではなく、繊維質でサクサクと、かむたびにほぐれていくような食感だったとのこと。意外にも細いハマダイコンの方が、たくあんらしい食感があったのだとか。
なお、栽培種の大根は完全にいぶりがっこになっていましたが、栽培種の大根よりもハマダイコンのいぶりがっこの方が甘くて味が濃かったそうです。水分が少ない分、燻製の香りと漬物のうまみがぎゅっと凝縮されたような感じだったそうですよ。
白飯にもお酒にもぴったりで、最高のお味だったというハマダイコンのいぶりがっこ。自分で作らなければ食べられないと考えるとなかなかハードルが高いけれど、一度は食べてみたいですね……!
この動画のコメント欄には「すげー! うまそう!」「ロマンたっぷり」「こういうの本当に憧れる」「見応えがあって大好き」「知識と行動力に脱帽です」といった声が寄せられています。
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動画提供:YouTubeチャンネル「ちーとん。」
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