マクラーレン育成ダンが初PP獲得。マルタンスを0.003秒上回る/FIA F2第5戦モンテカルロ予選

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2025年05月23日 23:30  AUTOSPORT web

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2025年FIA F2第5戦モンテカルロ アレクサンダー・ダン(ロダン・モータースポーツ/マクラーレン育成)
 5月23日、2025年FIA F2第5戦モンテカルロの公式予選が行われ、全体最速タイムを記録したアレクサンダー・ダン(ロダン・モータースポーツ/マクラーレン育成)が、25日に行われるフィーチャーレース(決勝レース2)のポールポジションを獲得した。

 宮田莉朋(ARTグランプリ/TGR-DC)はBグループ6番手/総合11番手で予選を終えている。

 通常30分間のセッションで決せられるFIA F2の予選だが、例年モンテカルロ大会では11台づつの組み分けを実施している。2025年もカーナンバーが偶数のドライバーがAグループ、奇数のドライバーがBグループへと組み分けされ、カーナンバー15の宮田はBグループに出走した。

 セッションはそれぞれ16分間行われ、トップタイムをマークしたドライバーがフィーチャーレース(決勝レース2)のポールポジションを獲得。そしてトップタイムが速い(ポールシッターと同じ)グループが奇数グリッド、遅いグループが偶数グリッドを獲得する。なお、スプリントレース(決勝レース1)はリバースグリッドで決せられるが、こちらはトップタイムが遅いグループの5番手がポールシッターとなる。

 23日の日本時間22時10分(現地時間15時10分)より行われた予選Aグループは、気温21.3度、路面温度41.2度、快晴のドライコンディションで幕を開けた。

 走行時間が通常の予選の約2分の1と限られており、一刻も早くタイム計測を行いたい各車は足早にウォームアップを終え、まずはビクトール・マルタンス(ARTグランプリ/ウイリアムズ育成)が1分21秒792をマークする。昨日のフリー走行に引き続き、早くも1分21秒台を記録する好走を見せ、暫定トップとなった。

 アービッド・リンドブラッド(カンポス・レーシング/レッドブル育成)が1分22秒083で2番手、ガブリエレ・ミニ(プレマ・レーシング/アルピーヌ育成)が1分22秒099で3番手に浮上するなか、マルタンスはセクター1で全体ベストタイムを更新する。

 しかしヌーベル・シケイン(ターン10)でコースをカットしてしまい、1分21秒714を記録したリンドブラッドが、代わってトップに浮上した。

 ただ、直後にリチャード・フェルシュフォー(MPモータースポーツ)が1分21秒520をマークし、リンドブラッドを0.194秒上回り暫定首位に浮上する。

 一時3番手にポジションを下げたマルタンスだったが、残り2分を切ったタイミングで1分21秒145を叩き出し、再びにトップに返り咲く。その後方ではリンドブラッドがセクター1全体ベストタイムを更新する走りを見せるが、タイム更新は叶わず。

 Aグループのトップはマルタンスとなり、2番手にフェルシュフォー、3番手にリンドブラッドが続いた。

 続いて気温21.5度、路面温度41.3度というコンディションのなか、予選Bグループがスタート。宮田は、ランキングトップのダン、2位のルーク・ブラウニング(ハイテックTGR/ウイリアムズ育成)らとともに、走行を開始する。

 各車アタックに向けて準備を進める序盤、ダンとラファエル・ヴィラゴメス(ファン・アメルスフォールト・レーシング)が横並びとなった状態で最終ターン19(アントニーノーズ)に進入。

 ヴィラゴメスは曲がり切れず、ウォールにヒットしてマシンを停めたことで、残り12分にセッションは赤旗中断となった。

 マシンの回収後、残り時間は変わることなくセッション再開となったが、昨日のフリー走行同様、コース上が一部混雑状態となる。

 そんななか、セバスチャン・モントーヤ(プレマ・レーシング)が1分23秒680を記録し、トップに浮上。2番手にレオナルド・フォルナローリ(インビクタ・レーシング)、3番手にオリバー・ゲーテ(MPモータースポーツ/レッドブル育成)が続いた。

 赤旗直前、一時ピットに戻ったダンだったが、残り6分を切ったタイミングで1分21秒781を記録し、トップに浮上する。1分23秒379を記録した宮田が一時3番手となるが、各車続々とベストラップを更新していき、2番手にモントーヤ、3番手にブラウニングが浮上した。

 1分21秒437を記録したダンが、自身のトップタイムを更新する後方では、ゲーテ、ジョセップ・マリア・マルティ(カンポス・レーシング/レッドブル育成)ら数台がコースオフを喫するシーンが見られたが、大きなトラブルにはならず。

 ダンは最終アタックで1分21秒142をマークする驚異の走りをみせ、Bグループのトップを掴み取った。2番手以降はフォルナローリ、モントーヤが続き、1分22秒179まで自己ベストタイムを縮めた宮田は、Bグループ6番手で公式予選を終えている。

 Aグループ最速タイムをマークしたマルタンスを0.003秒上回るダンが、フィーチャーレースのポールポジションを獲得するとともに、FIA F2におけるアラムコ・ポールポジション・アワードの二人目の受賞者となった。

 なお、リバースグリッドで決定されるスプリントレースのポールシッターは、Aグループ5番手のクッシュ・マイニ(ダムス・ルーカスオイル/アルピーヌ育成)となる見込みだ。Bグループ6番手の宮田は総合11番手となっている。

 2025年FIA F2第5戦のスプリントレースは、日本時間5月24日21時15分(現地時間14時15分)より、30周もしくは45分+1周で行われる。


■2025年FIA F2第5戦モンテカルロ 公式予選Aグループ 暫定結果



Pos./No./Driver/Team/Time/Laps
1/14/V.マルタンス/ARTグランプリ/1'21.145/11
2/6/R.フェルシュフォー/MPモータースポーツ/1'21.520/11
3/4/A.リンドブラッド/カンポス・レーシング/1'21.543/11
4/10/G.ミニ/プレマ・レーシング/1'21.581/11
5/12/K.マイニ/ダムス・ルーカスオイル/1'21.678/11
6/20/J.デュルクセン/AIXレーシング/1'21.790/10
7/2/R.スタネ/インビクタ・レーシング/1'21.909/11
8/16/A.コルデール/ロダン・モータースポーツ/1'22.221/11
9/8/D.ベガノビッチ/ハイテックTGR/1'22.299/10
10/22/S.メゲトゥニフ/トライデント/1'22.330/11
11/24/J.ベネット/ファン・アメルスフォールト・レーシング/1'22.987/11



■2025年FIA F2第5戦モンテカルロ 公式予選Bグループ 暫定結果



Pos./No./Driver/Team/Time/Laps
1/17/A.ダン/ロダン・モータースポーツ/1'21.142/12
2/1/L.フォルナローリ/インビクタ・レーシング/1'21.688/12
3/9/S.モントーヤ/プレマ・レーシング/1'21.740/10
4/11/J.クロフォード/ダムス・ルーカスオイル/1'21.759/11
5/7/L.ブラウニング/ハイテックTGR/1'21.817/11
6/15/宮田莉朋/ARTグランプリ/1'22.179/11
7/5/O.ゲーテ/MPモータースポーツ/1'22.345/11
8/3/J.マルティ/カンポス・レーシング/1'22.454/11
9/23/M.エスターソン/トライデント/1'22.646/12
10/21/C.シールズ/AIXレーシング/1'24.442/11
-/25/R.ヴィラゴメス/ファン・アメルスフォールト・レーシング/–/2

[オートスポーツweb 2025年05月23日]

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