A.マルケスが唯一のレコード更新で首位発進。好調続くヤマハは3台がダイレクトQ2進出/第7戦イギリスGP

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2025年05月24日 01:20  AUTOSPORT web

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アレックス・マルケス(BK8グレシーニ・レーシングMotoGP)/2025MotoGP第7戦イギリスGP
 5月23日、2025年MotoGP第7戦イギリスGP 初日のセッションがイギリスのシルバーストン・サーキットで行われ、MotoGPクラスのプラクティスではアレックス・マルケス(BK8グレシーニ・レーシングMotoGP)がトップタイムを記録した。小椋藍(トラックハウスMotoGPチーム)は、午前に転倒があった影響により午後は1周のみで走行を終えていた。

 前戦フランスGPから2週間が経ち、迎えた今大会もホルヘ・マルティン(アプリリア・レーシング)が欠場しており、引き続きロレンツォ・サバドーリが代役を務めている。また、腕上がり(前腕コンパートメント症候群)の症状緩和のため、手術を受け療養していたソムキャット・チャントラ(イデミツ・ホンダLCR)は今回から復帰。また、アレイシ・エスパルガロ(ホンダHRCテスト・チーム)も今季2度目のワイルドカード参戦をしている。

 午前のフリー走行1回目は、青空の下ドライコンディションで開始した。前戦フランスGPの決勝レース序盤に転倒を喫し、リスタートを切ろうと試みた際にマーシャルと少々揉めてしまったファビオ・クアルタラロ(モンスターエナジー・ヤマハMotoGPチーム)は、序盤10分間出場停止のペナルティにより開始時に姿はなかった。

 続々とタイムが更新されていくなか、開始から10分ほどで上位勢が1分59秒台を入れ始め、その直後にマルク・マルケス(ドゥカティ・レノボ・チーム)が1分58秒844をマークしてトップに立つ。2番手にアレックス・マルケス、3番手にマルコ・ベゼッチ(アプリリア・レーシング)が続く状況で各車1度目の計測を終えた。

 順位が落ち着いた中盤頃には、遅れて走行を開始したクアルタラロが淡々とタイムを上げて4番手に浮上。5番手にジャック・ミラー(プリマ・プラマック・ヤマハMotoGP)、6番手にアレックス・リンス(モンスターエナジー・ヤマハMotoGPチーム)とヤマハ3台が続いた。

 残り10分を切ると、マルク・マルケスは自己ベストを1分58秒702に更新するが、あまり上位勢に変動はなく落ち着いていた。2番手には0.4秒差でフランコ・モルビデリ(プルタミナ・エンデューロVR46レーシング・チーム)が浮上し、アレックス・マルケス、ミラーと続く。すると、終了間際に小椋が2コーナーで転倒を喫してイエローフラッグが掲示されたため、以降はタイムを更新するライダーが現れず、そのまま終了時刻を迎えた。

 引き続きドライコンディションで行われた午後のプラクティスでは、まずはベゼッチが1分58秒349のトップタイムをマーク。2番手、3番手には午前のFP2でも上位につけていたリンスとクアルタラロがつけていた。一方、同じヤマハ機を駆るミラーは早々に17コーナーで転倒を喫してしまう。

 10分ほど経過すると3番手に浮上したマルク・マルケス、そしてモルビデリと転倒が相次ぐ。そのなか、弟のアレックス・マルケス(BK8グレシーニ・レーシングMotoGP)が3番手につけるも、中盤頃には序盤に転倒があったミラーがそのタイムを上回ることに成功。さらにクアルタラロも2番手に浮上し、午前に引き続きヤマハ3台がトップ5に名を連ねる好調さを見せた。

 セッション折り返しを迎えると、マーベリック・ビニャーレス(レッドブルKTMテック3)がトップタイムを更新するが、わずかに0.046秒縮めたジョアン・ミル(ホンダHRCカストロール)がトップに浮上。その後リンス、マルク・マルケス、前戦のウイナーであるヨハン・ザルコ(カストロール・ホンダLCR)らが次々にトップタイムを塗り替え、上位勢の顔ぶれが目まぐるしく入れ替わる。

 残り10分を切る頃、上位15台の差が1秒以内の状況下でベゼッチ、アレックス・マルケスもトップタイムを更新していくなか、最終盤にはミラーが2番手、クアルタラロが1分57秒342でトップに姿を現す。これで決着がついたかとも思われたが、チェッカー間際にアレックス・マルケスがレコード更新の1分57秒295を叩き出して、そのまま首位発進を決めた。

 2番手にミラー、3番手にクアルタラロ、リンスも9番手に入りヤマハ3台がトップ10入りしてダイレクト予選Q2進出を決めている。マルク・マルケスはトップから0.360秒差の4番手、チームメイトのフランセスコ・バニャイアも7番手と少々沈んだもののともにトップ10入り。

 アプリリア勢は5番手にベゼッチ、ホンダ勢はザルコが8番手に入りメーカートップで予選Q2進出を獲得。終了間際にペドロ・アコスタ(レッドブルKTMファクトリー・レーシング)が10番手に滑り込んだが、フェルミン・アルデグエル(BK8グレシーニ・レーシングMotoGP)が続き、KTM勢は全4台がQ1からのスタートを強いられることに。

 また、午前のFP1で転倒があった小椋は、プラクティス開始時にコースインしたものの1周のみでピットへ戻り、早々に走行を切り上げていたようだ。怪我の状態など明らかになってはいないが、明日5月24日(土)に行われる予選およびスプリントレースで走行できることに期待したい。

 代役参戦のサバドーリは20番手、ワイルドカード参戦のアレイシ・エスパルガロは21番手で初日を終えた。

[オートスポーツweb 2025年05月24日]

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