
大阪・関西万博の開催にあわせて55年前の大阪万博の来場者輸送を振り返る展示「日本万国博覧会への鉄路」が、千里ニュータウン情報館(大阪府吹田市)で開かれている。万博輸送に貢献した北大阪急行電鉄や阪急電鉄千里線などの路線の活躍を紹介する。
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1970年の大阪万博では北大阪急行電鉄が、現在の大阪モノレールに沿って期間限定の路線を開設した。阪急電鉄は千里線に臨時駅「万国博西口」を設けた。
会場には2路線の車両や駅などを中心に写真約60点が並ぶ。
開業直前の千里中央駅に進入する北大阪急行電鉄の試運転電車や、花輪で飾られた電車がホームに止まる北大阪急行電鉄の出発式の様子などを捉えた作品は歴史的な瞬間で目を引く。
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さらに北大阪急行電鉄と阪急千里線が立体交差する地点で両者の電車が「共演」する瞬間を収めた1枚や、阪急宝塚線や神戸線から千里線へと走った「エキスポ直通」などの電車、55年後の現在も走る阪急の車両の写真もある。
このほか、北大阪急行電鉄のダイヤの複写も展示。日曜日には最短2分半の過密なダイヤで万博来場者を輸送していたことを知ることができる。
企画した鉄道ファンの林宏祐さん(34)=京都府大山崎町=は「かつての万博輸送がどういうものだったか知ってもらい、思い出を話し合う機会になれば」と話す。5月30日まで(月曜休館)。入場無料。
(まいどなニュース/京都新聞・浅井 佳穂)
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