北朝鮮による拉致問題解決を訴え、国会周辺で横断幕を掲げる「あさがおの会」のメンバーら=10日午前、東京都千代田区 北朝鮮に拉致された被害者の家族を支援する団体が10日、被害者の早期帰国の実現を求め、国会周辺を無言でデモ行進した。今月5日で横田めぐみさん=拉致当時(13)=の父滋さんが87歳で亡くなって5年。参加者は「政府は真剣に考えてほしい」と訴えた。
団体はめぐみさんの母早紀江さん(89)と同じマンションの住民らでつくる「あさがおの会」(川崎市)。「沈黙の行進」は2015年に始まり、この日は「めぐみを助けてください」と書かれた縦約1メートル、横約6メートルの横断幕を掲げながら静かに歩いた。
同会代表の森聡美さん(63)は「親の世代は早紀江さんのみになってしまった。政府は真剣に早く解決することを考えてほしい」と話した。