ブリアトーレがかつての部下に代表就任を打診か。本人はオファーを否定、アルピーヌはオークスの後任探しを継続

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2025年06月10日 18:00  AUTOSPORT web

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FIAの元シングルシーター部門のスポーティングディレクターで、かつてルノーのスポーティングディレクターを務めたスティーブ・ニールセン(写真は2024年F1第7戦エミリア・ロマーニャGPで撮影されたもの)
 アルピーヌF1のエグゼクティブアドバイザーを務めるフラビオ・ブリアトーレが、同チームのチーム代表代行を務める期間は、辞任したオリバー・オークスの後任を雇う最初の試みが失敗したため、70代のブリアトーレが望む以上に延長されるかもしれない。チームに近い情報筋によると、かつてFIAのシングルシーター部門のスポーティングディレクターを務め、ルノーの元スポーティング・ディレクターでもあるスティーブ・ニールセンが、ブリアトーレからのオファーを断ったという。ニールセンは、今世紀の初めから10年近く活躍したエンストンを拠点とするチームに戻るよりも、F1のコンサルタントとしての職務を続けることを選んだ。

 ロータス、ティレル、アロウズなどで仕事をしてきたニールセンに近い情報筋によると、彼は新しい家族と南フランスでの生活にかなり馴染んでおり、すぐにイギリスに戻るつもりはないとのことだ。伝えられるところによると、ニールセンは自宅からリモートでチーム代表の仕事をし、グランプリの週末だけチームに同行するというオファーさえ提示されたという。しかしニールセンは、チーム代表はファクトリーとコースに24時間365日常駐する必要がある役割であることを知っているため、60歳の彼は元ボスのオファーを受けないことを選択した。

 ニールセンはオファーについては認めず、「頼まれるのはいつもうれしいものだ」とだけ語ったが、過去5年間にF1からFIAへ移り、またF1に戻っている彼は、ふたたび仕事を変える予定はないことを明らかにした。2020年シーズンに、新型コロナウイルスのパンデミックにより他の主要なスポーツシリーズが事実上すべて中止されたなかでF1がレースを継続できたのは、主にニールセンの多大な努力があったからだった。彼は各チームや多くの地方自治体と連携して一連の対策を講じ、F1コミュニティがヨーロッパや中東を安全に移動し続けることができるようにした。

 その後、ニールセンの取り組みは他のスポーツイベントが再開するためのテンプレートとして使用され、彼が導入したシステムがいかに素晴らしいものであったかが示された。

 ニールセンが自身のよく知る場所に戻る可能性を断ったため、アルピーヌでは新チーム代表探しが続いている。内部では、1年ほど前にオリバー・オークスに抜擢されたスポーティングディレクターのジュリアン・ラウズが昇進する可能性があると考えられているが、ブリアトーレは、エンストンのファクトリーの日常業務を引き継ぐことができる、より豊富なF1経験を持つ人物を依然として探している。

[オートスポーツweb 2025年06月10日]

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