《米代を徹底値下げ》節約のプロが実践するガチ技5つを紹介「白滝と豆腐を上手に活用すべし」

0

2025年06月11日 11:00  週刊女性PRIME

  • チェックする
  • つぶやく
  • 日記を書く

週刊女性PRIME

余った白滝ごはんは冷凍も可。しっかり冷ましてからラップに包んで冷凍して

 備蓄米の放出で一時期よりは米の値段が落ち着いたとはいえ、まだまだ高止まりのお米の値段。「業務スーパーで買える外国産米、けっこうイケます」と話すのは節約系ファイナンシャルプランナーの丸山晴美さん。量と質を落とさないお米の食べ方を教えてくれました。

以前の価格に戻るまでまだ時間がかかる

 終わりが見えない食品の値上げラッシュ。民間の調査会社「帝国データバンク」が主な食品メーカーを対象にした調査によると、2025年1月〜10月で値上げする食品の累計品目数は1万4409品目となり、昨年に値上げされた品目数を上回る。

 特に家計を圧迫しているのは、主食である米の値上げ。

「米の高騰には複数の理由がありますが、そもそものきっかけは2023年の猛暑や水不足による収穫量の減少、インバウンド需要の増加です。

 さらに、昨年8月下旬の『南海トラフ地震臨時情報・巨大地震注意』によって、米の買いだめが起こり、店頭で品切れとなったのを機に、価格高騰が加速。また、値上がりを見込んで、転売ヤーと呼ばれる転売を目的とした人が買いあさったのも、値上がりの一因ではといわれています」

 と話すのは、ファイナンシャルプランナーで節約アドバイザーの丸山晴美さん。政府が随意契約で放出する備蓄米が、生活用品大手のアイリスオーヤマなど大手小売業者へ5月29日から引き渡されているが効果はあるのか。

備蓄米を運ぶ費用は政府が負担する方針を示し、店頭価格を5kg2000円にしたいと宣言したこともあり、早ければ今月から徐々に値下がりする可能性はあります。ですが、消費者が納得するような以前の価格に戻るのには、まだまだ時間がかかると思います」(丸山さん、以下同)

 備蓄米の流通量が増え、店頭価格に反映されたとしても、根本的な問題が解決しなければ値段の安定は難しい。

市場に米が足りていない状況なので、米の生産量が安定し、問屋など業界の間での米確保への不安感が解消されないうちは、価格は落ち着かないと考えられます

 節約のプロは、どんな対策をしているのか。

米代を抑えようとグレードを落としてしまうと、欠けた米が多くまざっていて味が落ちるなど、安物買いの銭失いになる可能性があるので、明らかに安い米は最初から大袋で買わずに、まずは2kgで試すなど対策を。それか、いつものお米を買いつつ押し麦や雑穀米を混ぜて、かさ増しするのもおすすめ

 白滝や豆腐など、価格が安定していて、米の味を邪魔しない食材でかさ増しすると、ストレスが少ないという。また、業務スーパーなどでも買える「外国産米」を、一時的に取り入れるのも手だ。

「台湾産の台湾米など、外国産米も店頭に並ぶように。中でもアメリカ産の『カルローズ米』は価格も安定していて安いです。カリフォルニア州でとれる中粒種の米で、米粒がやや細長いのが特徴。

 お店にもよりますが、近所のスーパーでは、5kg3300円ほどで、5月の米の平均価格4268円よりも2割ほど安く、ご飯茶碗1杯(150g)あたり、約43円と10円以上安くなります。国産米と比べると、やや大きめで粘りが少なく油と絡みやすいので、チャーハンなど加工して食べるとおいしいです

 以下をしっかりチェックして、無理せずに米代や食費を抑えていこう!

「外国産米」に積極チャレンジ!

「国産米の代替として話題にあがるカルローズ米ですが、大規模な土地で作られることから生産コストが低く、今年流通している2023年の収穫が非常に良好だったことが安さの理由。日本米より粘りけが少なくサラッとしているので、ソースやオイルなどの味や香りを吸いやすいです。

 そのため、ピラフ、カレーといったしっかりした味わいの料理にぴったり。白米としてそのまま食べる際、日本米に近づけるためには、30分ほどじっくり浸水させてから炊飯器で炊くことで、粘りを引き出すことができます

・副菜や汁物をマシマシにして「満腹感」を出す

 お米の量を減らしても満足できる献立にするのも重要。

旬の野菜は価格が下がるので、これからの時季は『新じゃが』がおすすめ。揚げたり、煮っころがしにしたりすると、カロリーも高く腹持ちがいいです。値段の上下が激しい葉物野菜はベランダ菜園する手も。わが家では、細ねぎ、バジルなどを育てています。節約メニューは茶色っぽくなりがちですが青物があると食卓が華やぎます

 タンパク質が豊富に含まれていると満腹感を得やすいので、価格が安定している豆腐や厚揚げ、納豆を取り入れるのも無理のない節約につながる。

・「白滝ごはん」でおいしくかさ増し

 米が持つ本来の味を損ねない“かさ増し方法”として優秀なのが、「白滝ごはん」だと丸山さん。

ご飯を炊くときに刻んだ白滝(糸こんにゃく)を入れるだけで作れます。米代だけでなくカロリーも抑えられるので、ダイエット向き。作り方は、洗った米2合に対して、ゆでた白滝200〜400gを米粒程度に切ったものを加えて、水を2合の目盛りに合わせて入れ30分吸水させた後、炊飯するだけ。見た目も香りも普通のご飯と変わらずおいしいです

・「豆腐」を一緒に炊くのもおすすめ

豆腐と一緒に米を炊くかさ増しもしています。作り方は、洗った米2合に対して、木綿豆腐200gをさいの目切りにしたものと、酒大さじ1、塩小さじ1/2、水270mlを加えたら、30分吸水させてから炊飯します」。植物性のタンパク質もとれ、ご飯に甘みも増すのだそう。「木綿豆腐を使うと食べ応えがアップします。仕上げにごま油や削り節、塩昆布などを加えるとうまみが増しておいしいですよ

・米の代わりになる「主食」に注目

お茶碗1杯分のご飯の量は約150g、精米で約65gとなり、5kgで約77杯分。5月の精米5kgの平均価格は約4268円なので、ご飯1杯あたりの米代は約55円です。ここでお米の代わりになる他の主食の値上げ率を考えてみると、乾麺のパスタは、例えば業務スーパーのパスタ500gだと、約130円で販売されており、1人前の乾麺量100gの場合、約26円と円安の影響で値上がりしていても安い。週に2〜3回、麺類をメインにすれば、お米のグレードを下げなくても消費スピードを落とせます

丸山晴美さん 節約アドバイザー・ファイナンシャルプランナー・消費生活アドバイザー。節約や貯金、資産運用方法など、お金にまつわる著書多数。監修を務めた『年間100万円!がんばらなくても貯まるお金の習慣』(宝島社)も発売中。

    ランキングライフスタイル

    前日のランキングへ

    ニュース設定