パルコ・プロデュース 2025「ヴォイツェック」森田剛主演、パルコ・プロデュース 2025「ヴォイツェック」の上演が決定。キービジュアルも到着した。
ドイツの劇作家ゲオルク・ビューヒナーが遺した未完の戯曲「Woyzeck」は、時代を超えて様々な形で解釈され、観客に新たな驚きと感動を与え続けてきた。
本作の脚本は、2017年にロンドンのオールド・ヴィック劇場で上演された、ジャック・ソーン翻案のバージョン。原作を現代的に解釈し、冷戦下の1981年ベルリンを舞台に、政治的緊張感と心理的・感情的な深みを強調したドラマ。この新バージョンを、今回日本で初めて上演する。
今回は、過去のトラウマと自身の心の闇と闘いながら生きるヴォイツェックの姿を通じて、現代社会の様々な問題を浮き彫りにし、内面的な葛藤に直面する現代人の姿を描く。
森田が、暗い過去に苦しみながらも、愛を求めるヴォイツェックを演じるほか、ヒロインのマリー役で伊原六花、ヴォイツェックの母親とマギーの2役で伊勢佳世、ヴォイツェックの同僚アンドリュー役で浜田信也、大尉役で冨家ノリマサ、医者役で栗原英雄も出演する。
演出は、新国立劇場の芸術監督・小川絵梨子が務める。
なお、10月に岡山、広島、福岡、兵庫、愛知での上演を予定している。
コメント
・森田剛
19世紀前半の戯曲ですが根底には純粋な愛をテーマにしていて、現代に置き換えてもリンクする部分があると思います。痛みや苦しみを抱き、自分と向き合うヴォイツェックという人物に対して理解できる部分がたくさんあるので、舞台で表現することが今から楽しみです。演出される小川絵梨子さんと初めてご一緒するのも楽しみです。
ぜひ劇場へ生のお芝居を観にきてください。この作品を通じて何か感じること、救われることがあると思うので、きっと多くの方たちに共感していただけると思います。
・伊原六花
小川絵梨子さん演出の舞台は何度も拝見し、いつかご一緒できたらと願っていました。なので今回、参加出来ると聞いた時はとても嬉しかったです。
まだ翻訳台本を読んだだけですが、このヴォイツェックを森田さんが、この登場人物達を素敵なキャストの皆さんが……と想像するとワクワクが止まりませんでした。
小川さんの演出をうけて、自分の中で未知なる発見をするかもしれません。沢山の期待を胸に、稽古に挑みたいと思っております。
・伊勢佳世
出演のお話をいただいた時、自分の役を責任をもって表現できるのか、すごく悩みました。ですが信頼する小川絵梨子さんが演出し、この素敵な出演者の皆様との作品作りは、きっと面白い舞台になるんだろうな、とも思いました。
お金さえあれば…という現代にも通じる問題。
どんな作品を立ち上げられるか、私自身も熟慮しながら、稽古に挑みたいと思っております!
・浜田信也
社会によって個人の尊厳が奪われ、人への共感が欠如していく様子が、ヒリヒリと息苦しさをもって描かれた作品です。楽しく笑って観られる作品ではないかもしれませんが、この作品が問いかけてくる問題を観に来てくださった皆さんと共有出来たら、一つの希望になると思います。
いつも客席から見ていたステキな方々とご一緒出来る事が、緊張しつつもとても嬉しく光栄です。答えの出ない問題を、最後まで皆さんと一緒に考え続けたいです。
・冨家ノリマサ
この名作と言われる『ヴォイツェック』に出演が決まり、嬉しさと共に沸々とする気持ちが入り混じっております。頂いた役も、小手先では到底敵わないことを原作台本を読んで理解出来るので、僕にとっては挑戦です。
演出の小川絵梨子さんをはじめ、主演の森田剛さん他全キャスト”はじめまして”のカンパニーで、この作品がこの先どうなって行くのか?今から楽しみでしょうがない。
観て下さるお客様とこの作品を同じ空間で共有する日を楽しみにしています。
・栗原英雄
今は正直言って、とても大変な戯曲を引き受けてしまったなぁと。
しかし、それを上回る程の小川絵梨子さんが演出する事への期待と喜びの中に居ます。
主演の森田さんや初めての方々との共演にワクワクしております。
作品の持つ力強さ、メッセージをお伝え出来るよう精進します。皆様劇場でお会いしましょう。
パルコ・プロデュース 2025「ヴォイツェック」は9月22日(月)〜28日(日)、リターン公演/11月7日(金)〜16日(日)東京芸術劇場 プレイハウスにて上演。
※地方公演あり
(シネマカフェ編集部)